白鶴酒造は5月24日、東京都中央区の同社東京支社屋上にある「白鶴銀座天空農園」で、同社が独自開発した酒造好適米「白鶴錦」の田植えを実施した。
同社では「銀座から日本酒文化の情報発信をしたい」という想いから、2007年にビル屋上でのプランターを用いて白鶴錦の栽培を開始。
今回は同社社員約40人に加えて、2024Miss SAKE東京代表の高島桃子氏と、同大阪代表の南侑里氏がゲストとして参加し、1時間程度で稲を植え終えた。
栽培チームリーダーの山田亜由美氏によると「例年6月頃から田植えを行っていたが、2023年から5月中旬にし、日照時間を最大限に活用できるようにした。猛暑の影響もあり、作業するとすぐに熱中症になってしまいそうな日が続いたが、日照時間が長かったことや、ビルの屋上ということで水の確保には困らなかったことで育成は順調で、検査でも今までにない高い評価が得られた」と振り返った。
また、例年通り「銀座産白鶴錦の純米大吟醸酒」も製造したとのことで、「製造を担当した社員からは“いつもより量が多いのでたくさん造れる”“よく溶ける”といったコメントをもらっている。一口だけ試飲したが、フルーティーで飲みやすい味わいだった。“銀座産”というストーリーも含めて楽しんでもらいたい」と話した。
ことしについては「ニュースでも耳にすることが多いが、ことしはカメムシが各地で大発生している。カメムシに注意しつつ、より良い白鶴錦を作りたい」と抱負を述べた。
〈酒類飲料日報2024年5月27日付〉









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