泰喜物産は植物性素材のメニュー化を進めている。ポタージュ風のクリームスープやグラタン、パスタソースやお好み焼き、フラッペ(やシフォンケーキ、ココア風プリンまで試作済みだという。


開発部の嶋田万里子課長は、「前菜からデザートまでレシピ提案できる。簡単に調理できるレシピに仕上げている。幅広いお客にプレゼンしたいので、今後もレシピを増やしていき、各社に合ったプレゼンをしたい」と意気込みを述べる。
前菜からデザートまで植物性のメニュー化進める、大豆特有のクセのなさ強調/泰喜物産
植物性のお好み焼き
植物性のお好み焼き
現在、植物性素材のラインアップとして、「大豆クリーム」をはじめ、パーム油フリーも用意した「ソイホイップクリーム」、大豆粉と米粉をブレンドしたグルテンフリーの「リソジャミックス」をそろえる。
前菜からデザートまで植物性のメニュー化進める、大豆特有のクセのなさ強調/泰喜物産
植物性のフラッペ
植物性のフラッペ
同社の商品は大豆特有のクセがないのが特徴だという。マスキングのための特別なフレーバーが必要なく、味付けをシンプルにできると訴求しており、展示会で試食を行っても一番驚かれる点だという。「ソイホイップ」には冷凍耐性があり、冷凍しても品質は変わらない。解凍しても離水がなく、食感も良いと使い勝手の良さをアピールしている。嶋田課長は、「さっぱりして食べやすく、罪悪感がない」と提案する。

新メニューでは、ココア風の「キャロブ入り大豆クリームプリン」を開発した。キャロブパウダーはココアパウダーの代替素材として業務用で流通しているが、市販用でも製菓材料売場などで販売されている。カカオ高騰を受け、代替に使うところもあり、全量あるいは半量を置き換えているケースもあるという。


デザートだけでなく、ポタージュ風のスープやグラタンなど料理系レシピも作成している。野菜を工夫し、キノコ類を多めに入れたヴィーガン対応の天然だしに「大豆クリーム」で味を整えるという。

「大豆クリーム」は「乳製品でできるメニューは何にでも合わせられる」(嶋田課長)。トマトと相性が良く、トマトクリームなどのパスタソースも作れる。

お好み焼きも「リソジャミックス」で生地を、大豆クリームを使ったマヨネーズ風調味料をかけて提案可能だ。

〈大豆油糧日報 5月8日付〉
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