アサヒ飲料は、10月1日出荷分からペットボトル・コンク・ボトル缶・缶・紙パック商品など221品目の価格改定を行う。5月22日に発表した。
同社によれば、総品目数の約70%にあたるという。
対象は、「三ツ矢」「カルピス」「ウィルキンソン」「ワンダ」「十六茶」「おいしい水」など、同社の主要ブランドを含むペットボトル・コンク・缶・紙パック商品。改定率はメーカー希望小売価格を約4~25%引き上げる。
改定後の具体的な価格は、「三ツ矢サイダー」、「カルピスウォーター」(各500mlPET)が180円から200円に、「ウィルキンソン タンサン」(500mlPET)が125円から140円になる。
大容量ペットボトルの「カルピスウォーター」(1.5LPET)は425円から455円に、「アサヒ おいしい水 天然水 六甲」(2LPET)は325円が355円に、缶の「ワンダ モーニングショット」(185g缶)は140円から165円になる(いずれも税別)。
今回の価格改定について同社は、昨今の世界的な経済情勢により、各種原材料価格や容器包装資材、エネルギー価格に加えて、物流費などのコスト上昇が継続していることを挙げる。このような厳しい環境の中、高品質で安心・安全な商品を安定的に提供するため、事業活動全体でコスト削減や生産性の向上に努めてきたが、「企業努力だけで吸収することが困難な状況のため、価格改定を実施することとしました」とした。
アサヒ飲料は、「“社会の新たな価値を創造し、我々の『つなげる力』で発展させ、いちばん信頼される企業となる”というビジョンの実現に向けて、引き続き企業努力による効率化を進めるとともに、新たな価値を創造する高品質な商品・サービスの提供を行っていきます」などとしている。
なお、他の大手清涼飲料メーカーでも、今年10月から商品の大部分において価格改定することを相次いで発表している。コカ・コーラボトラーズジャパンは4月22日に発表し、サントリー食品インターナショナルも4月24日に発表した。
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