キーコーヒーは5月13日、メディア向け発表会「コーヒー鑑定士が語る!『2025年夏に流行するアイスコーヒー』」を開催した。登壇したのは、同社マーケティング本部市場戦略チームの藤田靖弘主幹(コーヒー鑑定士)。
「アイスコーヒー」「多様性」「映え」という3つのキーワードを軸に、今年の注目スタイルとして「フレーバーアイスコーヒー」を挙げた。

コーヒー鑑定士でもある藤田靖弘主幹(右)と、同社SCM本部購買チームの北愛夢主任
藤田氏によれば、アイスコーヒーはすでに季節を問わず飲まれるようになっており、特にZ世代ではホットよりもアイスの飲用比率が高いという。加えて、見た目を意識した“映える”飲み物への関心が強く、コーヒーにもアレンジ性が求められている。そうした背景から、従来のブラックアイスコーヒーではなく、トッピングやフレーバーで個性を出せる飲み方が注目されている。
コーヒーにこだわる層では、豆の産地や品種、精製方法といった情報を重視する「シングルオリジン」の人気が高まっている一方、Z世代を中心とした若年層は「気分や映え」に基づく選び方をする傾向もある。藤田氏はこうした多様な価値観の交差点として、デザート感覚でも楽しめる「フレーバーアイスコーヒー」が有力になると語った。

フレーバーシロップ「SHOTT(ショット)」を使用したアレンジコーヒー
発表会では、同社が直輸入するニュージーランド産のフレーバーシロップ「SHOTT(ショット)」を使用したアレンジコーヒーの試飲も行われた。「SHOTT」は人工着色料・香料・甘味料を使用せず、自然由来の素材で作られており、すでにカフェなど業務用ルートでの導入が進んでいる。シロップを加えることで、コーヒーに甘さや香りを加えるだけでなく、口当たりがやわらぎ、喉を潤す“止渇性”も得られるという。
藤田氏は「フレーバーアイスコーヒーは、嗜好性と止渇性を両立する飲み方として、新たなスタンダードになる可能性がある」と話す。今後は専門店だけでなく、家庭やコンビニなど、より幅広い場面での展開も期待されそうだ。
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