関東豆腐連合会(関豆連)は6月14日、台東区の東天紅上野店で「第9回全国豆腐品評会」の北海道大会・東北大会・関東大会を開いた(審査結果は既報)。3地区合計で42社から105品が出品された。
内訳は木綿27品、絹ごし29品、寄せ/おぼろ33品、充填16品。

同日、関豆連の第60回定時総会を開催し、令和6年度事業報告、令和7年度事業計画など全議案を承認した。冒頭、宇佐見順会長があいさつし、「関豆ブロック協議会から引きついでちょうど60年目となる。70年、80年、100年と続くような連合会にしたい」と話した。

令和6年度事業報告では、原材料費やエネルギー費などの高騰を受けた業績の低迷や廃業に対し、全国豆腐連合会(全豆連)と連携して各種支援措置に関する情報提供を行った。また、「第8回全国豆腐品評会」や「第12回ニッポン豆腐屋サミット」を支援協力した。

令和7年度事業計画では、当日に開催された「第9回全国豆腐品評会」3地区合同大会に加え、「第13回ニッポン豆腐屋サミット」に対する支援協力を行う。さらに、会員各社の企業体質の強化を目的に、会員が取り扱う原料大豆や資機材などを対象に共同購買事業の可能性について引き続き検討する。

◆「第13回ニッポン豆腐屋サミット」高松で開催、分科会や座談会計画、日豆協が初参加


総会後に行われた合同交流懇親会では、北海道大会・東北大会・関東大会の結果が発表された。冒頭に宇佐見会長があいさつしたのち、来ひんとして全豆連の東田和久会長があいさつした。

東田会長は、全豆連、日本豆腐マイスター協会、関西とうふ連合会の3団体が8日~15日まで、大阪・関西万博に農水省のブースで参加したことに触れ、13日に実施したトークショーについて「司会の中村優花さんが、小学生がなりたい職業ベスト1が豆腐職人になるような未来を作ろう、と仰っていた。豆腐屋は人に貢献している職業だ。
農家や食べる人に貢献している。でも、なかなか(話題に)挙がってこない。欠けているものが見えてくれば、なりたい職業ベスト5に豆腐職人が本当に入るかもしれない。そういう業界になってもらいたい。今いる豆腐屋が、どう豆腐に向き合うかが大事だ。豆腐の力を100%引き出すのが豆腐屋の仕事だ」と語った。また、会長職を務めて30年になる宇佐見会長に、感謝状と花束が贈られた。

品評会の審査員講評では、落合利治氏(泰喜物産グループリーダー)が「絹ごしと木綿を試食した。日々の努力と成果が込められている豆腐のオーラを感じ圧倒された。中身が非常に変わった。時代に合った豆腐を作っていると感じた。農家が作った大豆を大切に加工し、機械メーカーなど横のつながりを作り、日々精進した結果だと思う。
自信を持ってこれからの豆腐製造に力を入れてほしい」と述べた。

そのほか、セントラル機械商事の村尾誠常務取締役(元さとの雪食品)が、11月1~2日に開催される「第13回ニッポン豆腐屋サミット」を告知した。今回は高松で開催される。四つの分科会を実施するほか、「豆腐アフタヌーンティー座談会」や、中国・四国地方の豆腐屋と協働でイベントを開催する。また日本豆腐協会(日豆協)が初参加することなどが伝えられた。

中締めは、全豆連副会長でもある大石眞太郎相談役が行った。

〈大豆油糧日報 6月18日付〉
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