アサヒ飲料は7月1日から、「カルピスじゃぐち」の実証実験をホテルヴィソン(三重県多気郡)で開始する。子どもが蛇口をひねって「カルピス」を注ぐ“特別な体験”を通じ、家族での思い出づくりを応援する取り組みを始める。


「カルピスじゃぐち」は、蛇口をひねるとそのまま飲めるカルピスが楽しめるサービス。子どもが自分で蛇口をひねって飲むことで「自分でできた!」体験をすることができることが特徴だ。「カルピス」を通じて記憶に残る体験と時間を提供する。今後は宿泊施設や温浴施設などで展開を広げ、2030年に1,000台の設置を目指すとした。
「カルピスじゃぐち」をテスト展開、蛇口をひねるだけで「カルピス」が飲める新サービス/アサヒ飲料
(左から)鈴木特任部長、三浦CSV戦略部長
(左から)鈴木特任部長、三浦CSV戦略部長
アサヒ飲料未来創造本部CSV戦略部の鈴木学Sustainable Drinks推進特任部長は、取り組みのねらいについて「冷たくておいしい『カルピス』が蛇口をひねると好きなだけ出てきて、飲みたいだけ飲める非日常的な特別な蛇口があったらワクワクするという思いで開発した。子ども達の『自分でできた』という体験を後押しするとともに、『カルピス』を通じた体験と時間で世の中を楽しく明るくしていきたい」と話した。

アサヒ飲料は2030年までの基本戦略において、「既存領域のバリューアップ」と「新規領域のインキュベーション」の2つに注力している。そのベースとなるアイデアを生む場として、全社参加型のビジネスコンテスト「TAMAGO ACTION!」を実施してる。「TAMAGO ACTION!」は、新規事業を主体的に実施したい社員の背中を押す制度として創設され、今回の「カルピスじゃぐち」も「TAMAGO ACTION!」から生まれた取り組みだ。

アサヒ飲料未来創造本部の三浦正博CSV戦略部長は、「新規事業の種を生み出し、大きくすることで新たな価値を創造していき、社会課題の解決に貢献したい」と語った。
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