シダックスは7月18日から、食事提供業務を受託する社員食堂や学生食堂等で、政府備蓄米の提供を開始した。社員食堂の利用者からは、「備蓄米の方がおいしい」「つややかでもちもち」などの声が聞かれた。
農林水産省が実施する、政府備蓄米(令和3年度産)の「随意契約」の事業者認定を受けたもの。順次、東京近郊や東北エリアで運営を受託する社員食堂・学生食堂を中心に、クライアントや利用者の要望を確認しながら、備蓄米を提供するという。
7月18日には、神奈川県にあるアルファ本社の社員食堂で、定食メニューを選んだ利用者に、備蓄米と通常のお米の食べ比べや大盛サービスを実施した。
食堂の店長を務める諌山登志子さんは、「お昼にごはんをたくさん食べてもらって午後の仕事のパフォーマンスを上げてもらおうと、今年の春まで特盛サービスをやっていたが、この物価高騰でできなくなった。この機会にお米をしっかり食べていただきたい」と話す。聞けば、4日前から、食堂利用者に今回のイベントを告知していたそうだ。
諌山さんは、「備蓄米はこだわりの製法でふっくら炊き上げた。普段のお米と変わらないおいしさだ」と話す。
備蓄米の炊き方の工夫点を尋ねると、「一時間浸水させることだ。お米にしっかり水分を抱きこませ、おいしくなる。あと、炊くときに氷を入れることだ。お米とお米があまり引っ付かなくなり、お米の粒をしっかり味わうことができる」と語った。

「お米をしっかり食べていただきたい」と満面の笑顔の諌山さん、左が備蓄米のご飯で右が通常のご飯
昼食時間になると、約150人の食堂利用者に「じっくり寝かせて甘さが増したおいしい、おいしい備蓄米、食べてください」などと声をかけながら、食べ比べや大盛サービスを案内した。
アルファ社員の磯崎拓海さんは「備蓄米はパサパサしているイメージだったが、食べてみるとおいしかった。つややかで、もちもち。ぼくは備蓄米の方がおいしく感じた。色も白くて見た目も良かった。家族にも食べさせたい」とコメントした。
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