日清食品ホールディングスは7月29日、神奈川県横浜市のカップヌードルミュージアム横浜で子ども向け特別セミナー「クイズで学ぼう!宇宙飛行士 野口聡一の宇宙と食のせかい」を開催した。当日は、全国から抽選で選ばれた小学4~6年生27人が参加したほか、オンライン配信も行った。
野口聡一名誉館長(写真最前列右)が講師を務める特別セミナーは今年で4回目を迎える。今回は、野口氏が「宇宙空間でカップヌードルを食べるとどうなる?」「野口さんが宇宙食ラーメンに追加でリクエストした味は何?」などカップヌードルに関するクイズのほか、「宇宙では食事の味をどのように感じることが多い?」「国際宇宙ステーション内ではどのような運動をする?」といったクイズを出題。
実際に野口氏が国際宇宙ステーションに滞在していた時などの映像を交えながら解説した。子どもたちはその解説を通して、“宇宙の不思議や食と栄養の大切さ”を学んだ。ちなみにクイズはすべて4択で全10問出題され、参加者のうち1人が全問正解。7人が9問正解となった。
質問コーナーで小学生から「野口さんのように宇宙飛行士になるために、どのような体験をしておいた方がいいか」と質問された野口氏は、「宇宙飛行士になるためには、宇宙飛行士の勉強をずっとしなければいけないわけではない。科学に対する興味を広げて、チームで動けるようになることが一番の準備だと思う」と前置きした上で、「小学生のうちに出来ることとしては、まずは体力づくり。そして、海外の人と接する経験をしておくこと」とアドバイスを送った。
イベント当日は、日清食品が宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で開発した宇宙食ラーメン“スペース・ラム (Space Ram)”が米国航空宇宙局(NASA)スペースシャトル「ディスカバリー号」に搭載されてからちょうど20年という節目の日。野口氏は「ラーメンは20年前に実現したので、次はなんとかして寿司を持っていきたい」と話した。
〈米麦日報 8月1日付〉
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