日本特産農産物協会は7月31日、令和6年産大豆では最終となる7月入札結果を公表した。それによれば、60㎏当たりの平均落札価格(消費税抜き)は、普通大豆で8,000円、特定加工用で7,500円、合計で7,986円となり、前月から151円上昇した。
上場数量3,377tに対し落札数量は356t、落札率は11%と、前月から3ポイント下降した。

普通大豆の銘柄別では、西日本や九州は上場されなかった。上場数量の最も多い北海道とよまさり大粒は、3等が100%落札され7,800円だった。一方、落札数量が最も多かったのは、宮城ミヤギシロメ中粒で7,757円となった。この2品種銘柄で落札の6割を占めた。

今回で最も高い価格をつけたのは、青森おおすず大粒で、前月から30円高の8,615円となった。山形里のほほえみ大粒も、8,388円で落札された。大豆流通関係者によると、どちらも相場より高めの価格で落札されている。今後の契約栽培や7年産初回入札では、今回の入札結果が参考にされるため、引き続き高値が予想される。特定加工用については、長野ナカセンナリ中粒のみ落札され、前月から107円下回る7,500円をつけた。

令和6年産入札は、過年度の在庫を十分に抱えたメーカーが多かったことから、手当の必要性が薄く、落札率や落札価格が下降傾向にあった。終盤の入札で、おおすずや里のほほえみが高めの価格をつけたことで、今後の契約栽培や令和7年産初回入札に影響してくると推察される。
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