全国豆腐連合会(全豆連)は6日、台東区の東天紅上野店で第9回全国豆腐品評会の本選を開催した。当日は予選を勝ち抜いた68社・107品が本選に臨んだ。
内訳は木綿30品、絹ごし28品、寄せ・おぼろ32品、充填17品。味、風味、後味、食感、総合評価の5項目を5点満点で採点した。審査結果発表と受賞式は、11月2日に高松国際ホテルで実施する。第12回ニッポン豆腐屋サミットとの併催となる。
冒頭、東田和久会長があいさつし、「面白いのが、初出場で本選に来ている豆腐が何点かある。初出場にして最優秀賞である農林水産大臣賞を受賞するかもしれない。会場にある106品(木綿1品が選外)の豆腐を、皆さまの味覚で感じてもらいたい。基準となる豆腐はない。じっくり味見してもらい、これだという豆腐に点数をつけていただきたい」と呼びかけた。
審査終了後は、審査員も務めた日本豆腐協会の三好兼治会長があいさつし、「今回、木綿と絹の審査を担当した。年々レベルが上がっている。非常においしい。
いろいろな思いで豆腐を作っているだろうことが感じられた。皆さまの努力を感じながら商品作りを行っていきたい」と述べた。

日本豆腐協会 三好兼治会長
本紙取材では、三好会長が審査の所感について、「以前は甘く柔らかい豆腐が散見されたが、今回木綿は多様化しており、審査するのが楽しかった。作り手の努力が分かる豆腐だった。絹は、夏だからか冷奴向きの豆腐が多かった」とコメントした。また、同じく木綿と絹の審査を担当した関東豆腐連合会の宇佐見順会長は、「本当に甲乙つけがたかった。印象としては、出品している豆腐の半分以上がトップレベルだ。木綿は地域性があり、特色が出ていた。作り手の個性が出る豆腐だと思う」と話した。
〈大豆油糧日報9月11日付〉
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