昭和産業と昭和鶏卵は今年も、東京家政大学と産学連携企画第12回「たまごのある暮らしレシピ開発教育プログラム」に取り組んでいる。最終講評会を8日、都内で開催した。


同企画は2013年から始まった、学生が考案・ブラッシュアップした卵料理レシピを、昭和鶏卵の商品「たまごのある暮らし」のパッケージに掲載するというもの。

今年度は、卵料理と最近のトレンドをかけ合わせたテーマとして、「卵を使ったプロパレシピ、タイパレシピ」を募集した(プロパとは、タンパク質がしっかり食べられる効果として使われるプロテインパフォーマンスの略語だ)。結果、プロパ部門が51件、タイパ部門が53件、計104件と、過去最多の応募となった。書類選考は倍率13倍となり、その中から選出された8つのレシピは、8月4日に行われた試作検討会で課題が抽出されている。この試作検討会には、昭和産業グループ社員や東京家政大の大学教職員などが参加しており、その際のアドバイスがどう活かされ、ブラッシュアップされているかも審査のポイントだ。

最終講評会では8人の学生が、昭和鶏卵の鈴木久之社長をはじめとした同社グループ社員、教職員などの審査員の前で試食提供とプレゼンテーションを行った。「作りやすさ・見た目・創意工夫」を軸に審査が実施された結果、最優秀賞には2年生の西尾優涼花さんが作った「フライパン1つで超簡単!天津飯風たまご焼き」が輝いた。審査員特別賞には「カステラで!?超簡単!だし伊達巻」、昭和鶏卵賞に「彩りぽてたまボール」が選ばれた。
昭和産業と昭和鶏卵が東京家政大と産学連携企画「たまごのある暮らしレシピ開発」
「フライパン1つで超簡単!天津飯風たまご焼き」
「フライパン1つで超簡単!天津飯風たまご焼き」
最優秀賞に選ばれたレシピは、卵焼きの中にご飯が入っているアイデアが絶賛された。2年生の西尾さんは「ご飯を入れるか凄く迷ったんですが、入れて良かったです」と表彰式でコメントした。8つのレシピはすべて、来年から「たまごのある暮らし」のパッケージに掲載される予定だ。販売店からは、「華やかになるので、お客さんからもとてもいいと評判」という声もあがっているという。


〈米麦日報2025年9月17日付〉
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