ニッスイは1月20日、家庭用冷凍食品の新商品10品と、リニューアル品8品を3月1日に発売すると発表した。家庭の食卓に向けた惣菜をそろえた「今日のおかず」シリーズからは、「レンジでできる さばの塩焼き」と「同 さわらの西京焼き」、「同 あじの梅しそフライ」の3品を追加する。
ワンプレート商品は、新たに“丼もの”の冷凍食品として「まん福どん おだしの香るかつ丼」を投入する。売上目標は、新商品10品で19億5,000万円、リニューアル品8品で25億4,000万円。

昨今の市場では、物価高や供給不安による家計への負担が増しているほか、少子高齢化など世帯構造の変化、更なる健康志向の高まりなどが進んでいるという。今回の新商品は、「お客様に寄り添い、新しい“食”でお客様の喜びに貢献します」をコンセプトに、心を満たす商品や作る楽しさ、体を整える商品などを、市場のニーズに沿った商品を提案する。

〈レンジでできる“焼き魚”を提案〉


「今日のおかず」シリーズからは、「レンジでできる さばの塩焼き」「 同 さわらの西京焼き」、「 同 あじの梅しそフライ」の3品を追加する。
「さばの塩焼き」と「さわらの西京焼き」は独自の「ふっくら漬け込み」技術でふっくらとした食感を追求したほか、骨取り済みであるため子供でも食べやすく仕上げている。「あじの梅しそフライ」はレンジで調理しても、揚げたてのような軽い衣のフライが味わえる。

魚の摂取意向は高まっている一方で、調理の手間が課題で、手軽に食べられるチルド魚惣菜の需要が高まっているという。同社ではこれまでレンジで調理する煮魚や水産フライを発売している。第3弾となる今回は、レンジでできる“焼き魚”を提案する。
ニッスイ家庭用、魚惣菜を3品追加/ワンプレート商品は「かつ丼」投入、「スープカレー」なども
レンジでできる さばの塩焼き・さわらの西京焼き・あじの梅しそフライ
レンジでできる さばの塩焼き・さわらの西京焼き・あじの梅しそフライ

〈ワンプレート商品から“丼もの”発売で新たな需要の獲得へ〉


ワンプレート商品は「まん福どん おだしの香るかつ丼」を投入する。「蕎麦割烹倉田」の倉田政起シェフが監修した商品で、食べやすいサイズにカットした下味つきのトンカツを、釜炊きで仕上げた国産米の上にのせている。

ワンプレート商品の購入率は年々伸長しており、特に男性の利用が拡大している。また、弁当では人気の高い“丼もの”は、冷凍食品ではまだ少ない。
こうした動向を踏まえ、男性の利用が多い定番メニューである“丼もの”を取り入れることで新たな需要の獲得を図る。

1月20日に行われた発表会で、家庭用食品部の熊谷賢一部長は「今までは白いご飯とおかずを組み合わせた『まんぞくプレート』シリーズを展開してきた。新たなユーザーを取り込むべく、丼ぶりの商品群を追加した」と話す。

〈米価高騰を背景にスープ料理の支持は拡大傾向に〉


「スープカレー」は34種類の香辛料を使った本格的な味わいが特徴で、鶏モモ肉を含む6種の具材や、もち麦入りごはんで食べごたえのある商品に仕上げている。1袋あたり2~3人前で、水を加えてレンジで温めるだけで完成する。

米価高騰を背景に、少ないご飯でも満足感が得られるスープ料理の支持は拡大傾向にある。最近では健康志向や専門店人気を追い風にスープカレーの人気が再燃しているようだ。スパイスの風味で食欲が落ちる時期でも食べやすく、低カロリーでも満足感を得やすいメニューとして、スープカレーを提案する。

〈家計不安に対応した新商品も提案〉


その他の新商品は、「今日のおかず 鶏だんご」と「オム焼きそば」、「大きな大きな焼きおにぎり 九州甘口しょうゆ味」、「塩あじ茶豆」(中国産、270g)、「揚げなす」を発売する。

取締役専務執行役員で食品事業執行の梅田浩二氏は「物価高や供給不安といった家計のストレスや家族形態の変化などの動きに結びつけた商品も提案していく」と語った。

同社の2025年4~12月における家庭用冷凍食品の動向は、売上は前年を上回った。「まんぞくプレート」シリーズが前年同期比で 56%増と大幅に伸長したほか、麺類は5%増、焼きおにぎり類は9%増となった。一方、米飯類や弁当惣菜類、えだ豆は苦戦し、特に米価の値上がりによる商品値上げが大きく影響したという。


〈冷食日報2026年1月21日付〉
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