ハンバーガーチェーン「バーガーキング」の日本事業を展開するビーケージャパンホールディングスは3月5日、東京都千代田区の本社でメディア向けイベントを開催し、代表取締役社長の野村一裕氏がブランドの成長戦略や今後の出店計画について説明した。
〈店舗数は2019年から4倍以上に拡大〉
バーガーキングの国内店舗数は、2019年5月末時点で77店舗だった。その後、コロナ禍でも出店を拡大し、2023年末には200店を突破。
ハンバーガーチェーンの国内店舗数を見ると、「マクドナルド」は約3000店舗、「モスバーガー」は約1300店舗などと依然として差がある。ただし、店舗数の成長率(2025年対2019年)では他社を上回っており、国内市場で急速に存在感を高めている。
〈ゴールドマン・サックス傘下へ 新目標は2028年に「600店舗・売上1200億円」〉
日本のバーガーキングをめぐる最近の大きな動きとして、米金融大手ゴールドマン・サックスによる買収が挙げられる。2月19日、これまで親会社だった香港の投資ファンド「アフィニティ・エクイティ・パートナーズ」から、「ゴールドマン・サックス・オルタナティブズ」へ全株式が譲渡された。
野村社長は「現時点で組織体制や経営方針に大きな変更はない」と説明。そのうえで、出店や売上に関する5カ年計画について上方修正を行ったと明らかにした。
ビーケージャパンホールディングスが2024年に掲げた当初の5カ年計画では、2028年に「売上600億円・600店舗」を目標としていた。しかし2025年には売上が575億円に到達。想定を上回るペースで成長していることから、2028年の目標を「売上1200億円・600店舗」へと引き上げた。
出店計画については、2025年に85店舗を出店し、2026年には99店舗の出店を予定している。このペースを維持できれば、2028年の600店舗体制は達成可能としている。
〈客単価は約1300円に上昇〉
平均客単価も大きく伸びている。2019年頃は約680円だったが、デリバリー利用の拡大などを背景に、現在は約1300円まで上昇した。
ブランド評価についても、市場調査会社ニールセンの調査で「バーガー」「味」などの項目で1位を獲得するなど、味の評価で高い支持を得ていることが、現在の成長の原動力の一つだとみている。
〈店舗拡大のカギはフランチャイズ〉
今後の店舗拡大を支える柱となるのがフランチャイズ(FC)戦略だ。
現在、フランチャイズ店舗は50店舗程度にとどまるが、将来的には600店舗のうち約300店舗をフランチャイズとする計画。社内の店長や従業員の独立制度も強化していく。
同社がフランチャイズの魅力として挙げるのが、投資回収期間の短さだ。バーガーキングの店舗投資は、平均すると3年未満で回収できるケースが多いという。
〈ドライブスルー導入も視野に 出店競争の相手はドラッグストア〉
今後、郊外のロードサイド型店舗などでは、2028年以降にドライブスルーの導入も視野に入れている。
また、出店競争には意外なライバルも存在する。野村社長によると、最近は駅前などの好立地でドラッグストアとの競争が激しくなっているという。ドラッグストアは設備投資が比較的少なく、撤退もしやすい業態のため、賃料が高い物件でも積極的に出店する傾向がある。
外食企業同士だけでなく、小売業との立地競争も激化する中、バーガーキングは年間100店舗規模の出店を続けながら、2028年の600店舗体制を目指す。
急速な店舗拡大を背景に、日本のハンバーガー市場の勢力図にも変化が生まれる可能性がある。今後の動向にも注目が集まりそうだ。









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