ポッカサッポロフード&ビバレッジは、粉末スープブランド「じっくりコトコト」の箱シリーズを刷新する。30周年を迎えるブランドの価値を見直し、「脱インスタントスープ」を掲げた新戦略を打ち出した。
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背景にあるのはスープ市場を取り巻く環境の変化だ。同社マーケティング本部の小笠原千春担当部長は4日に行われた説明会で、気候変動や地球温暖化の影響で寒い期間が短くなり、「従来のスープを飲む環境が大きく変化してきている」と指摘。その上で、「自分が気に入った付加価値には対価を払う消費スタイルが増えている」とし、独自の価値提供を通じて生活者のQOL(生活の満足度)向上に貢献できるブランドを目指す考えを示した。
ブランドの方向性として掲げるのが「脱インスタントスープ」だ。ブランド担当の佐々木恭子氏は、これまでのスープについて「さくっと飲む即席スープというイメージがある」とした上で、今回の刷新により「そのイメージからの脱却を図りたい」と説明。さらに、「一人で息を抜く時間や家族との団らんの時間に寄り添えるスープを提案していきたい」と語った。
刷新の象徴となるのが箱シリーズのリニューアルだ。新たに「感動コーンポタージュ」「旨深クラムチャウダー風」「濃醇海老のビスク」「甘熟かぼちゃポタージュ」の4品を投入する。
味わいの向上にも力を入れた。新商品では、コーンや海老、かぼちゃなど主原料の使用量を増やすなど具材をたっぷり使い、素材の味わいをより強く感じられる配合とした。特製ブイヨンやクリームを組み合わせることで、粉末スープでありながら濃厚で奥深い味わいに仕上げた。
パッケージデザインも刷新した。新商品では「感動」「旨深」「濃醇」「甘熟」といった漢字二文字のキーワードを商品名に採用し、味わいの特徴を直感的に伝える設計としている。従来のシリーズにはなかった表現で、店頭での訴求力向上を狙う。
「じっくりコトコト」は1996年に誕生したブランド。今回の刷新では、手間を惜しまず作ったスープだからこそ「じっくり味わう時間」を楽しんでもらいたいというブランドの考え方を改めて打ち出す。
同社は箱シリーズの刷新に加え、パンを主役にした食べ応えのある食事スープ「超盛Bakery」(2月16日発売)などカップ商品の強化も進める方針。季節にとらわれないスープの飲用シーンを広げ、ブランドの成長につなげていく考えだ。









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