サントリー食品インターナショナルは2月27日、訪日経験のある外国人を対象に実施した「日本のペットボトルリサイクルに関する意識調査」の結果を公表した。日本の分別文化に対する評価は高く、特にペットボトルのキャップやラベルを外して分別する習慣に対して「驚いた」とする回答が多く、海外との行動差が浮き彫りとなった。


【画像】使用済みペットボトルを新たなボトルへ再生する「ボトルtoボトル」水平リサイクル

調査は米国、中国、韓国、ドイツ、フランス、イタリア、英国7カ国の訪日経験者210人を対象にインターネットで実施した。

「日本で驚いた分別ルール」として最も多く挙げられたのは、ペットボトルのキャップやラベルを外して分別する点。母国で自宅のペットボトルのキャップとラベルを「両方外している」と回答した割合は33.3%にとどまり、日本人の81.4%との差が大きい結果となった。

一方、日本のペットボトルに関する環境配慮の取り組みとして評価された項目では、「ラベルのはがしやすさ」が61.9%で最多。これに「リサイクルボックスの分かりやすさ・案内表示」「ボトルの軽量化」などが続いた。日本の容器設計や回収環境が、分別行動を促す仕組みとして一定の評価を得ていることが示された。

また、日本の使用済みペットボトルは約9割が何らかの用途にリサイクルされ、そのうち約4割が新たなペットボトルに再生(水平リサイクル)されている。こうした取り組みに対し、訪日外国人の89.5%が「評価する」と回答した。

訪日前後でのリサイクル意識を比較すると、「リサイクル意識が高い」と回答した割合は来日前の69.1%から来日後には84.2%へと上昇。日本の分別文化に触れることで、環境意識が高まる傾向が確認された。
サントリー食品が公表 訪日外国人の分別意識を調査、日本のペットボトル分別に驚き
サントリー食品「ボトルtoボトル水平サイクル」
「ボトルtoボトル」水平リサイクル
国内でのリサイクルへの課題もある。全国清涼飲料連合会が日本人を対象に実施した調査では、日本人の81.4%がキャップ・ラベルともにはずしている結果となった一方で、外出先では約3割と、在日外国人とほぼ同水準であることが分かっている。
また、飲み残しや異物が入っているペットボトルは、新しいペットボトルに生まれ変わることが難しいという事実は十分に認知されていない状況だ。

同社では、家庭内にとどまらず外出先でもキャップやラベルを外して分別する「外でもきれいな分別」の啓発を進めるとともに、使用済みペットボトルを新たなボトルへ再生する「ボトルtoボトル」水平リサイクルの拡大に取り組む方針だ。
編集部おすすめ