ミサワホーム(株)(東京都新宿区)が取り組む独自構法のFWSが採用された「赤羽の集合住宅プロジェクト」が、このたび東京都北区に完成した。

FWSは、同社グループの(株)ミサワホーム総合研究所(東京都杉並区)が中心となり研究開発に取り組んでいる構法で、ミサワホームが木質系工業化住宅で使用している木質接着複合パネルをベースに、パネルの合板や枠材を強化するなどの改良を加えてより強度を向上させた超高耐力パネルを採用することによって、木造建築物の大スパン化や中層化などを可能にしている。

このたび完成した「赤羽の集合住宅プロジェクト」は、防火地域に建築した4階建の店舗兼共同住宅で、超高耐力パネルを使用した壁式構造のFWSが採用されている。通常の木質系工業化住宅に比べ壁量を約半分にできるため大空間や大開口の確保が可能で、将来的なインフィルの更新も容易な点が評価され、今回のプロジェクトの構造体に採用された。

同社グループでは、低炭素社会の実現に向けて建築物への木材の積極的な活用が求められていることなどを背景に、大規模建築物や中層建築物などの木質化を可能にするFWSの開発・検証を引き続き進めるとともに、外部の設計事務所や施工会社などとの連携を強化することで、FWSの普及を促進していく考え。

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画像:ミサワホーム

【物件概要】
●建設地:東京都北区赤羽2丁目
●建物名称:Timber House(ティンバーハウス)
●敷地面積:282.26平米
●建築面積:190.24平米
●延床面積:599.71平米(約182坪)
●階数:地上4階建

■ニュースリンク先
http://www.misawa.co.jp/misawa/news_release/misawa/pop-up/release-pages/pdf2014/release141225.pdf
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