●ロングセラー商品『ペヤングソースやきそば』。実はラーメンやうどんなどの兄弟品もあるって知ってました? まとめて実食調査してみた
カップやきそばの代表格『ペヤングソースやきそば』。
ペヤングのラーメン「ペヤングヌードル」の誕生は1973年。1975年に発売された「ペヤングソースやきそば」よりも2年早く誕生した商品です。とはいえ、筆者の周辺ではその味を知っている人があまりに少なく、今回は取り寄せて試食しレビューすることにしました。
某有名カップ麺よりも味濃いめでクセになる味わいの「ペヤングヌードル」!

そもそも「ペヤング」の名は、70年代前半の発売当時まだカップ麺が高価だったため、「若いカップルに2人で1つのものを仲良く食べてほしい」という願いから、「ペア」と「ヤング」をかけて「ペヤング」としたと言われています。
こういった思いを背景にしていることからか、「ペヤングヌードル」は、70年代前半に若者の間で流行ったフラワーカルチャーをモチーフにしたとおぼしきパッケージデザインが特徴で、蓋面に記載されている原材料などの記載は、スペースに無駄が生じないよう半円形に記載されています。
この「ペヤングヌードル」は、「ペヤングソースやきそば」同様、熱湯を入れること3分で完成するようです。さっそく作ってみます!

熱湯を注いで3分。あまりの待ち遠しさから、この時間が普段より長く感じますが、グッとこらえて完成を待ちます。3分経過して蓋を全開にしてみると、食指をそそる香りが漂ってきました。

さっそく口にしてみると、旨い! 野菜や牛肉の旨みを効かせた醤油スープはあっさりとした口あたりですが、クセになる味わい。味付き麺の旨みともマッチして、独特のコクを感じることができました。
某有名カップ麺よりも味わい強めで、「あぁ、カップ麺食べたい」といったとき、筆者なら「絶対『ペヤングヌードル』を支持する!」と思いました。流通量が少ないからか、関東圏では特に目にする機会が限られるという「ペヤングヌードル」ですが、取り寄せなどでゲットし、ストックしておきたいとも思いました。
他にもあったペヤングの意欲作。公式ニセモノブランドの「ペヨング」も

『ペヤングヌードル』の味わいに感動しましたが、ペヤングブランドでは、この他にも実に斬新な商品が数多くありました。
ラーメンだけでなく、うどんやそばなどもあり、パッケージを見ているだけでも楽しいです。今回は、その中から「味噌煮込み風うどん」「やきうどん」「やき蕎麦風」をさらに食べてみたいと思います。
ちなみに「やきうどん」と「やき蕎麦風」はペヤングブランドではなく、公式なブートレグブランド「ペヨング」の商品。少々混乱しますが、この点はあまり深く考えずいただきたいと思います。
意外に美味くてクセになる「やき蕎麦風」

まずは「味噌煮込み風うどん」「やきうどん」を食べてみました。
「味噌煮込み風うどん」は愛知県のご当地グルメの一つ「味噌煮込みうどん」を汁なし麺で再現したもの。強いウェーブがかかったうどんとコク深い味噌の味わいが特徴的です。ゆで時間が2分と短めなのも嬉しいところです。
また、「やきうどん」は醤油ベースにかつお節の旨みが効いたシンプルな味わいで、こちらには、後入れの天かすとネギがついていました。麺は「味噌煮込み風うどん」と同じで、ウェーブが強い分、タレが絡まりやすく、その味わいを最後までムラなく楽しむことができます。

そして、汁なしタイプの和風麺の「やき蕎麦風」もいただきました。蕎麦を模した和風麺で、やきそば風の味わいを楽しめるとのこと。味が全く想像できませんでしたが、口にしてビックリ。これが旨い! 黒々とした麺、そしてこの麺に絡まるタレのコク深い味わいが最高で、これはペヤングブランドの代名詞「ソースやきそば」の味に負けず劣らずのように思いました。
現在も「新味」に挑戦し続けるペヤングブランド

なかなか興味深いレビューになりましたが、ペヤングブランドでは、他にも数多くの商品があり、今もなお「新味」への探究に余念がありません。今年3月はペヤングブランドに3商品が新たにラインナップされました。
まず触れたいのが「速汗 獄激辛やきそば 一味プラス」。2020年に発売されて以来大きな反響を呼んでいる「獄激辛シリーズ」の最新作で、元々の泣けるほどの辛さに加え、輪切り唐辛子と一味唐辛子をプラス。一口食べたら汗がとまらなくなる、究極の辛さを存分に味わえる仕上がりだそうです。
そして、3月に新発売となった「トムヤムクン風やきそば」。日本でも馴染み深くなったタイ料理「トムヤムクン」を再現し、旨み、酸味、辛味のバランスにこだわったソースに、パクチーが別添されている本格派です。
さらに、最新商品の「かきたまあんかけ風うどん」。湯切りなしで食べるあんかけうどん仕様のカップ麺で、鶏ガラの効いた優しい味のあんかけと、色とりどりの具材が春らしさを演出する、目にも美味しい一品です。
まとめ

ほぼ全て初めて食べる商品でしたが、パンチ強めでクセになるペヤングブランドの長兄的商品「ペヤングヌードル」はもちろん、複数ある意欲商品はいずれも、「ソースやきそば」に負けない味わいのものばかりでした。最後にペヤングを販売する『まるか食品』担当者にも話を聞いてみました。
「ペヤング・ペヨングブランドでは、『ペヤングにしかできない』『ペヤングだからこそできる』ようなオリジナリティのある商品開発を心がけています。『ソースやきそば』以外の商品にも、ぜひご注目いただければ幸いです」(まるか食品・担当者)
(撮影・文◎小島平康・松田義人)
●DATA
ペヤング ブランドサイト
https://www.peyoung.co.jp/