アメリカ旅行に行ったら、ザ・アメリカンなファストフードを食べてみたくないですか? 『マクドナルド』や『バーガーキング』、『タコベル』などアメリカを代表するファストフード・チェーンはたくさんありますが、せっかく旅行するなら日本未上陸のものを食べてみたいですよね!
そこで今回は、日本未上陸でかつアメリカでも人気の高い、3つのファストフードチェーンをご紹介! チーズバーガーを食べ比べて来ました。
1ドル=144円(※2023年7月上旬の価格)
西海岸エリアのみの味! LA発の人気ハンバーガーチェーン『イン・アンド・アウト・バーガー』

ロサンゼルスやサンフランシスコ、ラスベガスなど、西海岸を訪れるなら食べたいのが、カリフォルニア生まれのハンバーガーショップ『イン・アンド・アウト・バーガー(In-N-Out Burger)』です。
1948年にハリースナイダー氏とその妻により、カリフォルニア州初のドライブスルーのハンバーガーレストランとして誕生。
ファストフードだからと侮ることなかれ、イネナウトの最大のウリはフレッシュさ。冷凍の食材は使用せずに、注文を受けてからハンバーガーも調理を開始します。それでいて、値段もそこまで高くないのが嬉しいところ。

バーガーメニューは、「ハンバーガー」、「チーズバーガー」、「ダブルダブル(パテ2枚、チーズ2枚)」の3種類ですが、裏メニューやカスタムが可能で、バンズの代わりにレタスでサンドしたり、チーズバーガーからパテを抜いたりすることもできます。
「チーズバーガー」は、パテ、トマト、レタス、オニオン、サウザンアイランド風のオリジナルソースで構成されています。今回注文したアニマルスタイルは、ピクルス・グリルしたオニオン・オリジナルソースを無料で追加してくれるカスタマイズです。
ほのかに甘いバンズ、ジューシーなパテとフレッシュな野菜、素材の旨さを感じるシンプルな美味しさなので、ガツンとした味わいが好きな方はアニマルスタイルがおすすめ。より濃厚でザ・アメリカンな味わいを楽しめます。

ポテトにもこだわっており、コレステロールフリーの植物性オイルを使い、生のじゃがいもを店舗で揚げています。こちらも同様にカスタマイズ可能で、追加料金でチーズを乗せたり、バーガー同様にアニマルスタイルで注文したりできます。
アメリカのファストフードでは、ジュースマシーンのソフトドリンクはお代わり自由なことが多く、イネナウトも自由にお代わり可能。
●SHOP INFO

店名:In-N-Out Burger(イン・アンド・アウト・バーガー)
エリア:カリフォルニア州、ネヴァダ州、アリゾナ州、ユタ州、テキサス州
https://www.in-n-out.com/
トッピングなしでも全部盛りでも同料金! カスタマイズ自由自在『ファイブガイズ』

1986年にジェリー&ジェニー・マレル氏によって、バージニア州アーリントン郡に誕生。ジェリーに4人の息子がいたことから、5人の男という意味の『ファイブガイズ(Five Guys Burgers and Fries)』と名付けたのだそう。後に5人目の息子をもうけ、現在は5人の息子たちがビジネスに携わっています。アメリカ全土に加え、ヨーロッパやオーストラリアなどにも店舗があり、1600店舗以上を展開しています。

ファイブガイズの特徴は、トッピングを無料で自由にカスタマイズできること。トッピングせずに注文すると、バンズ・パテ・チーズのみのシンプルなバーガーになってしまうため、初めてだと間違えないように注意が必要です。お好みでトマトやレタス、オニオンの追加や、ホットソースの追加などもできますが、色々注文するのが大変という方向けに魔法の言葉「ALL THE WAY」があります。「ALL THE WAY」(※写真左下参照)の場合は、ファイブガイズが推奨するトッピングのトマトやピクルス、グリルドマッシュルーム、マヨネーズやマッシュルームがトッピングされて出てきます。
結構細かく注文したにも関わらず、うまく伝わってなくて入ってない……なんてことも何度かあったので、筆者は基本「ALL THE WAY」にして、その時の気分でレリッシュやホットソースなどを追加しています。

バーガーメニューは8種類で、「ハンバーガー」、「チーズバーガー」、「ベーコンバーガー」、「ベーコンチーズバーガー」と、それぞれリトルサイズ(パテ1枚)があります。
出来上がったバーガーはアルミホイルに包まれており、豪快な姿で登場。ジャンクな香りがぷんぷんします! ビーフ100%のパテは2枚、野菜がたっぷりと入っているのでボリュームもすごい、口を大きく開けていただきます。

ポテトは店内でカットし、ピーナッツオイルを使って揚げています。店内にはじゃがいもの袋がこれでもかと置いてあって、店内で切っていることを主張しています。注文したのはSサイズで、紙袋に入れるときは紙カップに入った量だけだったのに、そこから更にポテトを袋の中に入れるサービスがあり、紙袋の中がポテトで埋め尽くされていました(笑)。肝心の味は外側がカリッとしていて、じゃがいも本来のホクホク感や甘みがありました。
お腹に余裕があれば「ミルクシェイク」もぜひ、試してください。ハンバーガーと同様にシェイクも味をカスタム可能。ストロベリー、バナナ、チョコレートなどの王道の味にピーナッツバターやオレオ、ベーコン味なんかも混ぜることができます。
●SHOP INFO

店名:Five Guys Burgers and Fries(ファイブガイズ)
エリア:アメリカ全土、ヨーロッパ、オーストラリアなど
https://www.fiveguys.com/
年間売上高No.1を誇るチキン特化のファストフードチェーン『チックフィレ』

チキンのファストフードチェーンといえば、日本でも展開しているケンタッキーフライドチキンを想像する方が多いと思いますが、アメリカには他にもいくつかのチェーン店があります。数あるファストフードチェーンの中で、1店舗あたりの年間売上高No.1を誇るのが『チックフィレ(Chick-fil-A)』なのです。訪れたのが夜遅い時間にも関わらず、次から次へと客が訪れていたので、その人気ぶりを目の当たりにしました。
1967年にジョージア州アトランタで誕生し、現在はアメリカ全土とカナダに2700店以上を展開しています。創業者が敬虔なクリスチャンであったため、全店舗が日曜日に休業するのも特徴の一つ。

アメリカでは、バーガーは牛肉のパテが入ったものを指すため、チキンが入ったものはチキンサンドと言うそうです。チキンの種類はフライドチキン、スパイシーチキン、グリルドチキンがあり、そのままかサンドにしたメニューがあります。今回は、フライドチキン、レタス、トマト、アメリカンチーズがセットにされたサンドを注文。
サクッと揚がったチキンは、胸肉を使用しているのですが柔らかくてジューシー! チキン自体にスパイスの味がしっかりと付いているため、シンプルなサンドでも美味しいです。

ミールのサイドは、ワッフルポテト、ケールクランチ、ワッフルチップスから選べますが、追加料金1.6ドルを払うことでフルーツカップ、チキンスープ、サイドサラダ、マカロニ&チーズからも選べます。チキンスープには、野菜・チキン・エッグヌードルが入っていて、ほっこりする味わい。肌寒かったので、体も温まりました。
●SHOP INFO

店名:Chick-fil-A(チックフィレ)
エリア:アメリカ全土、カナダ
https://www.chick-fil-a.com/
(撮影・文◎加藤あやな)