●危険な暑さが続く2023年の夏。夏バテしないことを目指しつつ、コンビニ各社のうなぎ重を食べて比べしてみる!
体温超えの危険な暑さが続く今年の夏ですが、この時期の食の代表と言えば、やっぱりうなぎ! 一昔前に比べ、丼ものチェーン、ファミレスなどでもうなぎメニューが多くラインナップされるようになりました。
というわけで、今回は2023年夏版のコンビニうなぎ重を4種食べ比べ。各商品の優位性や特徴に触れながら、どのうなぎ重が一番お得かに迫ります。
【セブン-イレブン】専門店顔負けの洗練された味わい!「鹿児島県産うなぎ蒲焼重(3/4尾)」

最初にいただくのは7月26日より販売がスタートした『セブン-イレブン』の「鹿児島県産うなぎ蒲焼重(3/4尾)」。公式サイトによれば炭火で焼いた鹿児島県産のうなぎを使用した自信作とのことで、見るからに高級感あふれるうなぎ重です。

さっそく指定通りにレンチンしていただきましたが、うなぎの身は実にフワっとしており、臭みなどはいっさいありません。実際に食べてみると、オシャレとも思える洗練された味。見た目よりもずっとあっさりしており、奥ゆかしい味わいです。

「うなぎは、味の繊細さより、ガッツリとした食べ応えがあるほうが良い」という人も確かにいて、そういうニーズには、このうなぎ重は合わないかもしれませんが、高級専門店にも負けず劣らずの奥ゆかしい味わいです。副菜の出汁入り玉子や、竹の子土佐煮も十分美味しく、「ハイレベルのうなぎを好む」人には必ず満足していただけるであろううなぎ重でした。
【セブン-イレブン】うなぎだけでなく全具材ともにハイレベルなコスパ最強弁当!「鹿児島県産うなぎまぶし弁当」

最初にいただいた『セブン-イレブン』の「うなぎ重」は税込2408円と、それなりに高額なのですが、「もっと安いのないかなー」と考える人もいることでしょう。そこで、筆者がチョイスしたのが税込1080円の「鹿児島県産うなぎまぶし弁当」です。

まず口にして感激したのがシャリの美味しさ。「旨い!」と思わず声が出てしまうほどでしたが、公式サイトによると、うなぎのタレで炊き込んだもののようです。かと言って、すごく濃いめの味わいではないのですが、上に乗せられた具材との相性が良く、この「鹿児島県産うなぎまぶし弁当」の肝となっているように思いました。

また、上に乗せられた具材も、本来の食材の味を最大限活かした調理が施されており、これらも美味。いわゆるうなぎ重とは違うものの、この味とコストパフォーマンスで大満足の一品でした。
【ファミリーマート】炙り焼き製法と濃いめのタレで強い食べ応え!「上 鹿児島県産うなぎ蒲焼重」

続いて『ファミリーマート』のうなぎ重をいただきます。今年の『ファミリーマート』は複数のうなぎ関連商品をリリースしていましたが、比較的安価なうなぎ重以外はいち早く予定数に達し完売。7月26日の発売時点で購入できるのは今回いただく「上 鹿児島県産うなぎ蒲焼重」か、さらにハイスペックの「特上 鹿児島県産うなぎ蒲焼重」のみのようでした。

『セブン-イレブン』のうなぎ重よりも濃いめのタレと、炙り焼きによって火入れされた身の美味しさにより、全体的には強い食べ応えで、ご飯が次々に進みます。口にするたびに「精が出る」ような錯覚を覚えるほどで、筆者的には「まさしくこれを求めていた!」的なうなぎ重でした。

人によっては、「いやあっさりしていて繊細なうなぎのほうが良い」、「タレもさっぱり目のほうが良い」といった意見もありそうですが、この暑い時期、このうなぎ重のような強い味わいのほうが筆者的には美味しいように思いました。
【ローソン】創業70年の老舗監修のタレが美味のクラシカルうなぎ重!「うなぎ蒲焼重(1/2尾)」

最後は『ローソン』で7月27日より発売となった「うなぎ蒲焼重」。他社同様に『ローソン』でも複数のうなぎ関連商品を展開していましたが、変化球的なものやアレンジものはなく、あくまでもスタンダードなうなぎ重にこだわっている印象です。

実際に食べてみると、『セブン-イレブン』と『ローソン』の間をいくような印象で、あっさり・ふっくらとした身を楽しませてくれながら、濃いめのタレでガツンとした食べ応えもある満足感のあるうな重でした。

このギミックなしのクラシカルな味わいが実に美味しいわけですが、少し残念だったのは、ご飯の量が控えめの約200gだったところ。まぁ純粋なうなぎ重として考えれば、今回食べ比べた中で最安になるので、不満とまではいきませんが、もし「うなぎとご飯をガッツリ食べたい!」という人はやや物足りなさを感じるかもしれないな、とは思いました。
まとめ:一番美味しかったのは『ファミマ』! ただし、『セブン』のあっさり感とコスパ良しの弁当、『ローソン』のクラシカル感も悪くない!
ここまでコンビニ各社の4種のうなぎ重をいただきました。『セブン-イレブン』の「鹿児島県産うなぎまぶし弁当」は厳密にはうなぎ重ではない一方、コストパフォーマンスの良さとシャリの美味しさは特別で、これはぜひ食べてほしい一品だと思いました。
また、これ以外のうなぎ重はいずれも味だけでなく、個性と特徴がまるで違いましたが、うなぎをガッツリ濃いめで食べ応えを楽しみたい筆者は『ファミリーマート』の「上 鹿児島県産うなぎ蒲焼重」がダントツで一番美味しくいただくことができました。
他方、あっさりした口当たりでオシャレな印象さえある『セブン-イレブン』の「鹿児島県産うなぎまぶし弁当」も人によっては最も好む味わいでしょうし、『ローソン』の「うなぎ蒲焼重」のクラシカルな味わいもなかなか捨てがたいようにも思いました。
このように食べる人の好みによってベストチョイスは異なるわけですが、いずれにしても「コンビニのうなぎ」と言えども、専門店に負けず劣らずの味を提供しているのは確かです。ぜひ本記事を参考に、あなた好みのコンビニうなぎ重で、今年の土用丑の日、暑い夏を乗り越えてくださいね。
(撮影・文◎松田義人)