●日本一のねぎ生産量を誇る「深谷ねぎ」。その生産地・埼玉県深谷市では、「深谷ねぎ」だけを使ったかき揚げ丼が人気らしい。
日本一の生産量を誇り、ねぎ好きを魅了してやまない「深谷ねぎ」。その生産地・埼玉県深谷市は、2024年7月に発行される渋沢栄一の故郷でもあり、今後さらに注目されるエリアでもあります。

深谷市では近年「深谷ねぎ推し」が著しく、深谷ねぎだけを乗せたラーメン店や、深谷ねぎだけを使ったかき揚げ丼を出す店があるなど、人気を集めています。しかし、ねぎだけを乗せたラーメンは想像できる一方、深谷ねぎだけのかき揚げ丼はあまり想像できません。確かに美味しい深谷ねぎですが、果たしてねぎだけで持たせられるのでしょうか?
今回は、その想像しにくい深谷ねぎだけのかき揚げ丼を食べに、深谷市に向かいました。
絶大な人気を誇る「ねぎだけのかき揚げ丼」とは?

向かったのは深谷市のランドマーク的存在の『道の駅おかべ』。深谷ねぎを始めとする地元の農作物や、加工品、お土産などが多く販売されており、食事を取ることもできます。この施設内にある『そば蔵』というそば店で「深谷ねぎだけのかき揚げ丼」(メニュー名は『深谷ねぎかき揚げ丼』)が提供され、絶大な人気を誇っています。

筆者もここでいただくことにしました。オーダーしたのは、「深谷ねぎセット」。万一「深谷ねぎだけでは、持たせられなった……」を避ける保険として、そば付きでいただくことにしました。
深谷ねぎが乗ったそばを「前菜」的にいただきます

メインである「深谷ねぎだけのかき揚げ丼」を食べる前に、前菜的にそばをいただくことにしました。そばの上にもシャキシャキの深谷ねぎがふんだんに乗っており、これがそばの風合いとバッチリ合っています。深谷ねぎはキレのある味の一方で、噛み締めると強い甘みも感じ、確かに「薬味」「サブ」を超えた食材のように感じました。
ご飯進みまくりの「深谷ねぎだけのかき揚げ丼」!

いよいよメインとなる「深谷ねぎかき揚げ丼」をいただきます。写真の通り、ザク切りされた深谷ねぎの白い部分を、かき揚げにしたもので、他の具材はいっさいナシ。男らしく潔い印象を覚えましたが、果たしてその味は……!?

まずは、かき揚げ部分をいただきます。油を通しているからか、先ほどのそばよりも噛むと甘味が増して、これが実に美味。揚げ加減も絶妙で、もたれることがなく衣全体に深谷ねぎの風味が染み渡っています。もちろん、ご飯との相性抜群でこれまでにない味を楽しむことができました。これは旨い!
恐るべし、深谷ねぎパワー。多くの客がこの「深谷ねぎかき揚げ丼」をオーダーする理由を痛感しましたが、ここで問題も……。いかんせんセットでオーダーしたもので、完食することができませんでした。このことを店員さんに申し出て「持ち帰ったらマズいですか?」と聞くと、快くテイクアウト用の包材をくれました。親切な店員さんにも大感謝です!
まとめ

食べてみる前は、ご飯とネギは合うのか? と半信半疑でしたが、実際に食べてみるとその思いは吹き飛びました。軽快な食感や噛むたびに溢れる甘さ、ご飯とネギ双方を繋ぐタレと、バランスがとても良い一杯でした。野菜のかき揚げということで、ヘルシーなのも嬉しいポイントです。
(取材・文◎松田義人)
●SHOP INFO
店名:そば蔵 岡部店
住:埼玉県深谷市岡688-1(道の駅おかべ内)
TEL:048-585-5008
営:8:00~18:00
休:なし