カフェマニアが絶賛する老舗喫茶『珈琲道場侍』のビーフシチューの魅力とは？

2024年01月12日(金)10:48

●｢日本一パンケーキを食べる男｣として知られるミスター黒猫が、年間1000店以上カフェや喫茶店を訪問した中から、一人でも楽しめる“癒し系カフェ”と必食グルメをご紹介！～ミスター黒猫の孤独のカフェめぐり～

　喫茶店・カフェ・スイーツのお店を、年間約1000軒めぐっているミスター黒猫です。ひとり気ままなカフェめぐりで発見した、おひとり様でも気兼ねなく楽しめるお店をピックアップ。

その魅力をお伝えしていきたいと思います。

甲冑が出迎える45年の歴史ある喫茶店

亀戸駅東口すぐ前にある『珈琲道場侍』

　今回紹介するおひとり様で楽しみたいカフェは、亀戸にある『珈琲道場侍』。屋号からしてすでに無骨感が滲み出ているお店です。亀戸駅東口の改札を出てすぐに目にインパクトある店名が大きな看板に書かれているので、迷うことはないと思います。そのビジュアルで、喫茶店好きはテンションMAXになること間違いなしです！

　屋号や看板のインパクトだけではありません。昭和53年（1978年）創業で45年以上も亀戸の地で愛されている歴史あるお店です。今回は、そんな『珈琲道場侍』を、おひとり様で満喫するポイントを紹介します。

今ではシンボルにもなっている甲冑は実際に道場にあったもの

　ビルの2階に上がり店内に入ると、目の前に甲冑が登場。珈琲道場だけに、「頼もう！」と叫びたくなります（笑）。店名である『珈琲道場侍』の由来は、創業者で今もマスターとしてお店に立つ近藤さんのご実家が合気道の道場だから。長くそちらで指導されていたそうですが、家を出ることになり武道と接客には通じるものがあると考え喫茶店経営を思いついたとのことです。

　それからは、1日10軒を目標に1年間喫茶店巡りをし、いろいろ研究しながら自分がどんな店を持ちたいかを探っていったそうです。その後にお店をオープンしたそうです。

　広々としたテーブル席もありますが、おひとり様におすすめはカウンター席。なんとカウンターは、全席がロッキングチェア。珈琲道場、侍、甲冑と武道で統一されているのに、「なぜロッキングチェア！」と思いますよね。武道には『礼・間合い・残心・くずし・呼吸・目付け』という六つの基本要素があり、ロッキングチェアは、その中の“くずし”にあたるそうです。

　と言いながらも、あまり難しいことは考えずに、ゆーらゆーらと揺れながら珈琲を味わえば素敵な時間が過ごせますよ。

マスターが夜なべしてコトコト煮込んだ自家製「ビーフシチュー」

「ビーフシチュー（サラダ、フランスパン付）」950円、ドリンクセット1200円

　もちろん店名や甲冑、ロッキングチェアなどのインパクトだけではなく、メニューにもこだわっています。

　お腹が空いていればぜひオーダーしてもらいたいのが、黒猫もおすすめの「ビーフシチュー」。喫茶店の「ビーフシチュー」は、手間がかかるのでメーカーの業務用を使っているお店が多いのですが、こちらのビーフシチューは自家製。しかも閉店後にマスターが夜なべしてコトコト煮込んで作りあげています。

　牛肉、じゃがいも、人参、玉ねぎなど大きな具がゴロゴロ入った「ビーフシチュー」は、とにかく絶品で、ほろほろの牛肉、ホクホクのじゃがいもが堪らなく美味しいです。あっという間にペロリです。

　ちなみに、この日の黒猫は、フランスパン付の「ビーフシチュー」でしたが、「ビーフシチュードリア」もあり、こちらも文句なしの旨さです。

プリンアラモードのようなプリン

（左）「侍オリジナルブレンド」500円、（右）「自家製プリン」650円

「ビーフシチュー」を堪能したら、次はデザートです。黒猫のおすすめは、「自家製プリン」。

プリンアラモードと呼んでも良いのでは？　と思うほどフルーツ盛り盛りのレトロかつ鮮やかな一品です。

　フルーツを食べ進めると、中から隠れていたプリンが登場！　創業当時から変わらぬレシピで作られる固めの王道喫茶店プリンです。ほろ苦のカラメルたっぷりで、珈琲によく合う人気メニューです。

ハンドドリップで淹れる珈琲

　主食、デザートと来たらもちろん最後は、喫茶店の花形である珈琲。珈琲は、オーダーを受けてから一杯ごとに丁寧にハンドドリップで淹れています。優しい苦味と、ほのかに感じる酸味のバランスがよく後味がスッキリとしたオリジナルブレンド。幅広く多くの方が満足されるようにとマスターがこだわりを持ってブレンドした逸品です。

　珈琲メニューは、ストレート珈琲の他にも種類豊富に揃っています。中には、8時間かけて抽出する水出しブレンド珈琲もあるので好みに合わせて相談してくださいね。