●から揚げ専門店の『から好し』は実はからあげだけでなく、お蕎麦も美味しいとの噂。一体どんな味わいなのか、実際に食べてきた!
『から好し』といえば、「からあげグランプリ」で、2018年から6年連続で金賞を受賞している「ももから揚げ」が看板メニュー。
カラッ&サクッとした香ばしい衣とジューシーで柔らかいお肉は、ごはんが止まらない美味しさ。なので『から好し』では、誰もが「から揚げ定食」を食べている……と思うでしょう。しかし、最近はちょっと様相が違うようなのです。

というのもある日、食べ歩き好きの知人と話していたら、「『から好し』は実は蕎麦がウマい。石臼挽きの本格的な蕎麦で、熱々のつけ汁も最高だよ」と言い出したのです。筆者はテイクアウトしか利用したことがなかったのでまったく知りませんでした。
調べてみると、確かに親子丼や蕎麦メニューがあるようです。とはいえ、『から好し』は鶏肉を扱うからあげ専門店。親子丼ならまだしも、蕎麦がホントに美味しいの? と聞いてみたら、「いやいや、お店に行くとわかると思うけど、けっこうみんな蕎麦を注文してるんだよ。〈好し郎そば〉なんてめちゃウマだから」と熱く語るのです。
そこまで力説するからには、それ相当の自信があるのでしょう。
『から好し』の「つけ汁蕎麦」はガッツリ系

『から好し』に入店すると、メニューに蕎麦メニューがドーンと載っていました。種類は、「もりそば」、「鶏つけ汁そば」、「好し郎そば」の3つ。蕎麦自体は知人が言っていたように“石臼挽き”との表記があります。
そして、知人イチオシの「好し郎そば」とは、蕎麦の上にたっぷりの野菜炒めとニンニクチップが載って、熱々のつけ汁につけて食べる、いわゆる“つけ蕎麦”。写真で見ると、まるで二郎系ラーメンのようなビジュアルです。
今回は、その「好し郎そば」に、から揚げ2個と味玉が付いた「好し郎蕎麦 野菜増し盛りつけ汁蕎麦(から揚げ・味玉付き)」(1000円)を注文してみました。

運ばれてきた蕎麦は、メニュー写真に偽りなし。山盛りの野菜と、その下に田舎そばのように色が黒くて太めの蕎麦がたっぷり。さらに『から好し』の看板商品である巨大な「ももから揚げ」2個と、味玉1個がトッピングされています。
一瞬、これ全部食べ切れるのかな、と不安になるほど盛り盛りですが、いざ食べ始めると、これが不思議とスルスルと食べられるのです。

野菜のキャベツともやしは火を通し過ぎておらずシャキッとしています。

キャベツやもやしのシャキシャキ感、蕎麦のコシと香り。つけ汁の柚子の香りも心地よく、勢いよく箸が進みます。途中でから揚げをほおばり、はたまた味玉をかじったりしつつ、セットで供されるラー油を垂らすと、ピリリと味が引き締まり、これまた美味しい。まるで“大人のお子様ランチ”のような気分で楽しい!
まとめ

から揚げ専門店でなぜ蕎麦が人気なのか? 最初は不思議でしたが、食べてみてその理由がよくわかりました。
シンプルに蕎麦が本格的で美味しいし、盛りが良いのにクドくなく、ペロッと食べられる。そして何より、看板メニューのから揚げを蕎麦や野菜などのヘルシー感のある食べ物と一緒に食べることで、「揚げ物をガッツリ食べている」という背徳感がないのもイイですね。実際、栄養バランスもからあげとご飯だけより良いですしね。
というわけで、『から好し』の隠れ人気メニュー「好し郎そば」、未体験の人はぜひお試しあれ。美味しいですよ。
(撮影・文◎土原亜子)