●食道楽の街・大阪には、オムライスやハンバーグなど思わず顔がほころぶ洋食店も数多くあります。その中から『食楽web』がおすすめする、大阪の王道洋食5選をお届け!
昔から「食い倒れの街」として知られる大阪には、うどんやお好み焼きなどの粉ものだけでなく、洋食の名店もいっぱい。
これまでご紹介してきた絶品の大阪洋食の中から、今回はおすすめの5選をピックアップしました。グルメな街の王道洋食、ぜひチェックしてみてください。
※大阪の王道洋食5選はこちら!
・明治軒の「オムライス」
・欧風料理 重亭の「ハンバーグステーキ」
・ぶどう亭の「Aセット」
・洋食屋 ふじ家の「スペシャル定食」
・グリルマルヨシの「特製ロールキャベツ」
大阪の洋食を支えてきた名店『明治軒』の名物「オムライス」の串カツセット

大阪ミナミの繁華街、心斎橋にある創業昭和元年の『明治軒』は、洋食黎明期に誕生し、大阪の洋食を支え続けてきた名店。定番のハンバーグやカレー、グラタンなどの洋食メニューがずらりと並ぶ中、こちらの名物は「オムライス」です。

こちらのオムライスは、オプションで「コロッケ」や「エビフライ」などが付けらます。どれも魅力ですが、洋食のセットには珍しい大阪名物「串カツ」のセットが人気ナンバー1! 「串カツ」は3本または5本をセットにできます。

オムライスはほんのりとした酸味にコクがあり、濃厚で爽やかなおいしさです。ケチャップライス部分に具材が見当たらないのは、牛ミンチや玉ねぎなどの具材をすべてペースト状にして調理しているから。そして、薄く叩いた牛もも肉に衣をつけて揚げた串カツは、特製ソースをまとった優しい味わい。それぞれこだわりの作り方で、オリジナリティがありながら、懐かしさを感じるひと皿です。
●SHOP INFO
店名:明治軒
住:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-5-32
TEL:06-6271-6761
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じゅわっと溢れ出る肉汁!『欧風料理 重亭』の「ハンバーグステーキ」

グリコの看板でおなじみの大阪・なんばエリアで、連日大行列ができている昭和21年創業の老舗『欧風料理 重亭(じゅうてい)』。近くにはなんばグランド花月があり、吉本の芸人さんからも絶大な支持を集めています。

こちらの名物は「ハンバーグステーキ」。お皿にはメインのハンバーグに千切りキャベツとスパゲティが添えられたスタイル。ハンバーグは牛の赤身とブロックの豚肉、和牛脂と食パンを加えた自家製ミンチを、注文を受けてからひとつずつ成型指定焼きあげています。

パンパンに膨らんだぶ厚いハンバーグにナイフを入れると、驚くほどの肉汁がとめどなく溢れ出てきます。表面は焼き固められてカリッと、中はふわっふわで、塩気やスパイスは控えめ。肉の旨味がしっかりと感じられる味です。たっぷりとかかったデミグラスソースは、創業当時から継ぎ足しの秘伝のソース。照り焼き風に仕上げていて、ハンバーグともご飯とも相性抜群です。ちなみにメニューはすべて単品なので、ライスやスープは別に頼むことをお忘れなく。
●SHOP INFO
店名:欧風料理 重亭
TEL:06-6641-5719
住:大阪府大阪市中央区難波3-1-30
営:11:30~15:00(L.O.14:30)、16:30~20:00(L.O.19:30)
休:水曜日・不定休
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洋食の王者が集まった大人のお子様ランチ『ぶどう亭』の「Aセット」

大阪・キタの繁華街梅田の『ぶどう亭』は、連日ランチタイムに長蛇の列ができる有名店。このお店のおすすめは、ハンバーグ、エビフライ、ポテトコロッケという洋食を語るうえで外せないメニューを盛り合わせた「Aセット」です。

まるで大人のお子様ランチのような、テンションが上がるビジュアル。追加料金でハンバーグの増量や、ポテトコロッケをカニクリームコロッケに変更など、好みのひと皿にアレンジできます。

梅田界隈で人気を博している同店のハンバーグは、お箸を入れると肉汁が飛び出し、肉肉しさがありながら食感はふわふわ。酸味と苦みのバランスが良いさらりとしたデミグラスソースはご飯が進みます。
外がザクサク、中はプリプリのエビフライはタルタルソースがぴったり。シンプルなポテトコロッケはタルタル、デミグラスの2つのソースをつけながらちょっとした背徳感。味もボリュームも大満足で人気なのも納得の名店です。
●SHOP INFO
店名:ぶどう亭
住:大阪市北区梅田 1-1-3大阪駅前第3ビルB2F
営:11:00~22:00(L.O.21:00)、日祝日は21:00(L.O.20:00)
休:年末年始
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地元民に愛されるミシュラン掲載の大阪洋食『洋食屋 ふじ家』の「スペシャル定食」

オフィスビルが立ち並ぶビジネス街、大阪・堺筋界隈で長く愛され続ける『洋食屋 ふじ家』の創業は1935年。20年ほど前の先代の引退を機に『Fujiya1935』として生まれ変わった後、常連客からの熱い要望により復活し、ミシュランビブグルマンにも選ばれた街の食堂です。

同店でぜひ味わいたいのが、名物メニューが詰まった「スペシャル定食」。エビフライにクリームコロッケ、ハンバーグを盛り合わせた夢のようなプレートには、サラダと白ご飯、味噌汁、食後にアイスクリームが付きます。有頭エビフライの頭の部分には身がぎっしりで、殻に付いている濃厚なミソを旨味たっぷりの身に付けながら食べるのがおすすめです。

クリームコロッケはカレー風味でエビとホタテ、マッシュルームが入り、カレーの香りと絶妙なバランスを醸し出しています。スパイスの香りにミルクのまったり感、魚介の風味もたっぷりで、さすが老舗の味。2週間かけて作られるハンバーグのデミグラスソースといい、ひとつひとつの丁寧な仕事が作り出す味が、地元の人に愛される理由かも。ちょっとスペシャルな価格のランチ、一度食べれば納得するはずです。
●SHOP INFO
店名:洋食屋 ふじ家
住:大阪府大阪市中央区鎗屋町2丁目2-1
TEL:06-6941-7283
営:11:30~14:00、17:30~21:30
休:日曜・祝日
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一度は食べておきたい『グリルマルヨシ』の「特製ロールキャベツ」

創業から80年以上、親子4代にわたって常連さんを魅了し続けている大阪・天王寺の欧風料理店『グリルマルヨシ』。ミシュランビブグルマン2016、2017年と2年連続選ばれた有名店です。そんな同店の不動の人気メニューといえば「特製ロールキャベツ」。大阪に訪れたらぜひ味わいたい極上のひと皿です。

ライスとお味噌汁がセットになったロールキャベツは、ソフトボールほどの大きさ。上にはカレーソースとデミグラスソースが半分ずつかかり、2色の美しいグラデーションが食欲をそそります。こちらは、神戸オリエンタルホテルで修行したシェフがフランスの郷土料理「シューファルシ(キャベツの肉詰め料理)」をヒントに作ったのがはじまりなのだそう。

何層にも重なるキャベツの中に詰まったジューシーな肉ダネは、国産牛と国産豚の合いびきミンチ。ブイヨンで4時間煮込んだとろとろの柔らかさで、一口頬張るとブイヨンと肉汁が口いっぱいに広がります。野菜の旨味が溶け出したカレーソースと一週間かけて作られるデミグラスソースはそれぞれ味わったり、混ぜて味わったり。残ったソースはライスにかけてもおいしくいただけます。
●SHOP INFO
店名:グリルマルヨシ
住:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目6-1ヴィアあべのウォーク130
営:月~金曜11:00~15:00(L.O.14:30)、17:00~22:00(L.O.21:30)
土・日・祝 日11:00~15:30(L.O.15:00)、16:30~22:00(L.O.21:30)
休:火曜(但し、祝日・お彼岸・お盆期間は営業)
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