●魔法びんのパイオニア・サーモスが、なんと包丁を新発売。その切れ味を試してみた。
「THERMOS(サーモス)」から、スリムな刃幅で小回りが利く上に、鋭い切れ味を追求したオールステンレス包丁『サーモス ファインエッジ/グランエッジ(KKA/KKB シリーズ)』が2024年8月21日に新発売されました。スリムな刃幅で小回りが利き、料理に苦手意識がある人にも使いやすいのが特徴だそう。
サーモスといえば、ステンレス製魔法びん構造のタンブラーやマグカップなど主力にしたブランドのイメージ。果たしてその包丁はどれぐらい切れ味がいいのか、気になりますよね。
そこで、さほど料理が得意じゃない人でも、切りやすいのか、実際にさまざまな食材を使って薄切り・千切り・桂剥き(かつらむき)などを試してみることにしました。

今回、発売されたサーモス初の包丁は、錆びにくく耐久性に優れたオールステンレス製で、持ち手と刃のつなぎ目がない一体構造。さらに、包丁自体の重さを感じにくくすべく、包丁の真ん中に重心を設計しているのも大きな特長。
もともと、サーモスではフライパンや保存容器などのキッチンツールを中心とした「KITCHEN+(キッチンプラス)」シリーズを展開してきました。その一環として包丁の開発がスタート。日本製ステンレス刃材の中でも品質の高い刃材を使用することで、鋭い切れ味を実現しているとのこと。

商品のラインナップは、使いやすく値段も良心的な『サーモス ファインエッジ(KKAシリーズ)』5種2640円~と、切れ味長持ちの『サーモス グランエッジ(KKBシリーズ)』5種3960円~(共に税込)。
それぞれ、三徳包丁、小三徳包丁、牛刀、小牛刀、ペティナイフをラインナップ。
というわけで、いざさまざまな食材で薄切り・千切りしてその切れ味・使いやすさを検証していきます。
さまざまな食材を切って切れ味と使い心地を検証

最初に、野菜でどれくらい薄切りできるのか試してみます。
まずはトマト。刃を押し当てると、何のストレスもなく中に入っていく感触。トマトを潰さず、スッと切れていきます。包丁の軽さ、そして重心のバランスの良さがよくわかりますね。

タマネギも、スッとなめらかに刃が入っていくので、いつも使っている包丁に比べてまったく涙が出ません。繊維を潰さないからでしょう。慎重に丁寧に切れば、おそらく1mm以下の超薄切りのトマトやタマネギのスライスもできそうです。

そして大根の桂剥き(かつらむき)。これも、包丁が勝手に内側に入っていく感触。

野菜の次はお肉。今回はローストビーフを試し切り。今回のローストビーフはオージービーフの赤身肉で作ったもの。脂がない分、やや硬めなのですが、余裕で薄切りできます。厚すぎず、薄すぎず。狙い通りの厚さに切っていくことができます。

勢いに乗って、ニンジンや紫キャベツ、アボカドやきゅうりなどさまざまな野菜も千切りに。さらに、ハンバーグやレタス、チーズなどを食パンに挟んだ巨大サンドイッチもスパーンと一刀両断!

断面が映える、いわゆる“萌え断”サンドイッチが完成しました! ちょっとアボカドが柔らかかったので、下段にしたのは失敗でしたが、下のパンまでザクっと一度にカットできました。ものすごく切りやすい!

というわけで、
・ローストビーフ
・大根&かいわれ大根のサラダ
・オニオンスライス
・具だくさんサンドイッチ
の4品が完成。ただひたすら薄切りや千切りに夢中になっているうちにできちゃった! という感じです。
まとめ

通販番組などでたまに包丁が販売されていますが、テレビを観ながら「またまた~」なんて思っていましたが、実際に切れる包丁を使うと「おお~っ!」と思わず声が出ますね。
結論としては、サーモスの包丁、確かに気持ちよく切れました。料理する人の実力をカバーしてくれる非常に使い勝手のいい包丁でした。さほど料理をしない人でも、この包丁だと薄く細く切れると思います。

刃の幅がスリムなので小回りが効くのに加え、一般的な包丁に比べて軽いので、連続で千切りをしても手や腕への負担が少ないのもイイ。
個人的には、持ち手のグリップが握りやすい、『サーモス グランエッジ(KKBシリーズ)』が好きでした。ペティナイフで野菜や果物の飾り切りに挑戦したり、三徳包丁で大きめの魚一匹丸ごと捌いてみたり、料理がしたくなる包丁でした!
●DATA
サーモス 公式オンラインショップ
https://www.shopthermos.jp/shop/c/c5050/
(取材・文◎いしざわりかこ)