炊きたてのご飯の上でとろりと崩れていく卵の黄身。そこに、醤油をチョチョッとかけて一気にかきこむ幸せ。


 そう、みんなも大好きな「卵かけご飯」(TKG)です。筆者の場合、贅沢にも黄身だけを使います。白身を使わないのは、ホカホカのご飯を白身で冷ましてしまいたくないからです。

 ところが最近、その白身をメレンゲにするのが流行っていますよね。はたまた黄身を一晩醤油漬けにしたり、温泉卵にしたり。もちろん、やってみると、かなり旨い。けれど、いかんせん面倒くさい。卵かけご飯というのは「何を食べようかな」と冷蔵庫を開けて、おもむろに卵を取り出して割るだけ、という“ずぼら料理”だからこそ光るんです。

 今時は、ごま油やバター、マヨネーズなどをちょい足しして楽しむ人もいますよね。確かにそれは簡単です。では、もっと他にTKGにちょい足しすれば格段においしくなる調味料はないものか……というわけで、卵かけご飯のバリエーションを増やすべく、ちょい足し調味料を探しに行くことにしました。

TKGにぴったりのちょい足し調味料は?

「卵かけご飯」がグッと美味しくなる! カルディの優秀スパイス選手権

まさかの四川風味のTKGが絶品!

 訪れたのはオリジナル商品はもちろん、国内外の優秀な食材をセレクトしている、ご存知カルディコーヒーファームです。

 まず手に取ったのが「スパイスアップ」というシリーズ。

ボトルのパッケージが可愛くて、しかもミル付き。1本306円です。このシリーズは、南アフリカ共和国から輸入されている商品で、「ヒマラヤンピンクソルト」やホールスパイスの「ブラックペッパー」など単素材の調味料のほか、数種類を混ぜたミックススパイスもあります。

 卵かけご飯にちょい足しなら、最初から味付きのミックス系がいいと思い、上の画像の3つを試してみました。

「卵かけご飯」がグッと美味しくなる! カルディの優秀スパイス選手権

 最初は「麻辣ペッパー」。炊きたてのご飯に卵の黄身だけを載せて、その上に「麻辣ペッパー」のミルを回し、ふりかけただけで食べてみると……

 旨い! いつものTKGとは全く異なり、まるで本格的な四川料理を食べているかのような華やかな山椒の香り。唐辛子、生姜、塩味と卵の黄身のまろやかさが絡み合い、期待以上の味です!

 一応、ここに醤油を数滴垂らしてみましたが、むしろ四川風味の邪魔になるのでまったく不要。ちょい足しどころか、いきなりメインの味になる素晴らしい調味料に出会ってしまいました。これは、残りの2本も期待大です!

「卵かけご飯」がグッと美味しくなる! カルディの優秀スパイス選手権

 ところが、「レモンペッパー」は、黒胡椒、玉ネギ、ニンニクとレモンが入っていて、特徴であるレモンの酸味とご飯の相性が悪いせいか、残念ながらTKGには合いません。どう考えても肉料理に使う方がいい調味料です。

 また、「イタリアンハーブ」の方は、ローズマリーやオレガノ、ニンニク、黒胡椒、ドライトマトがミックスされていて、卵かけご飯がいきなりイタリアンテイストになります。しかし、これは、パスタの方がずっと合うでしょう。

 というわけで、このシリーズは「麻辣ペッパー」がダントツでナンバー1でした。

100円の調味料ならどれがいい?

「卵かけご飯」がグッと美味しくなる! カルディの優秀スパイス選手権

タイ風TKGもイイ!

 次に目をつけたのが「Naledge塩シリーズ」。天日塩とスパイスを配合したミックス調味料で、なんと1本108円というリーズナブルさ! このシリーズも3つを選んで試してみました。

 まずは「ピリ辛エビ塩」から。かなり濃厚なエビ味、唐辛子のピリッとした辛さ、ニンニク、マイルドなお塩で、舐めただけでも食欲をそそります。そして卵かけご飯にかけると、タイやベトナム料理を彷彿させる風味で、特にエビの香ばしさが、卵と相性抜群。

「卵かけご飯」がグッと美味しくなる! カルディの優秀スパイス選手権

 続いて試したのは、「トムヤム塩」。レモングラスと唐辛子、ニンニクの香りで、まさにトムヤムクンのイメージが濃い調味料。これは微妙かな、と思いつつ卵かけご飯にかけたのですが、こちらも卵の黄身にとっても合うんです!

 最後は「ライム胡椒塩」。先の2つに比べると、何かが物足りない気がするのと、やはりライムの酸味とご飯の相性がよくありませんでした。

 というわけで、今回の卵かけご飯ちょい足しの優秀調味料は、「麻辣ペッパー」「ピリ辛エビ塩」「トムヤム塩」の3つに決定!

「卵かけご飯」がグッと美味しくなる! カルディの優秀スパイス選手権

 色々なミックススパイスをかけながら、合うものを選んでみて少し気づいたことがあります。どうも、唐辛子が配合されているミックススパイスが卵かけご飯に相性が良いようです。

卵かけご飯に何か刺激を足したいなと思ったときの基準になるかもしれませんね。ぜひ、お試しください!

(取材・文◎中野富士子)

●DATA

>>カルディコーヒーファーム

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