●極厚の「焼きカツ丼」で人気の『とんかつ丸七』を実食レポート!
東京・門前仲町に本店を置く『とんかつ丸七』といえば、とじない極厚の焼きカツ丼で人気のお店です。丼の蓋が閉まらないくらいぶ厚いとんかつのビジュアルがSNSで話題となり、今では銀座、月島、深川不動に支店を、また、静岡や熱海富士、大井松田などにフランチャイズ店(店名は『とんかつ雫』)を出店し続けています。

ここのド迫力のかつ丼、一度は食べてみたいと思っていたのですが、筆者は特に大食漢でもないので、この分厚いかつ丼を完食できるかが不安でした。揚げ物ですしね。しかも本店は完全予約制。残すと失礼だし、ということで予約に踏みきれずにいたんです。
ところが、今年8月、同店が池袋駅直結のショッピングセンター『Esola』に、事前予約不要の支店を出したとの噂。試しに寄ってみたところ、ビックリするくらいの行列! ざっと20名以上はいるでしょう。しかもほとんどが男性。やはり極厚かつ丼はハードルが高いかも……。
諦めて立ち去りかけたその時、前に並んでいた二人連れの客の会話が耳に飛び込んできました。「食べきれなかったらお持ち帰りさせてくれるらしいよ」。これを朗報と呼ばずして、何を朗報と言うのでしょうか。この心強い言葉を聞いて、筆者も並ぶことに。
1時間8分待ってようやく入店

しかし、そこからの待ち時間が異常に長かった。最後尾についてから1時間と8分。何せ、店の席数は2人がけのテーブルが10卓しかなく、相席システムもなし。待ち時間はどうしても長くなるのです。

そして、約1時間待って、いざ入店しようとした時、思いもよらぬ事態が発生。なんとお目当てのメニューだったリブロースの「焼きカツ丼(特上)」が売り切れになっていたのです。
『とんかつ丸七』の焼きカツ丼には種類がいくつかあります。リブロース300gの「特上」2800円と、「特上ハーフ」2200円、そしてロース300gの「上」2200円、ロース150gの「並」1500円の4種類。そして一番人気であり、筆者が目当てにしていたのは、リブロース300gの「特上」2800円でした。
勇気を振り絞って巨漢に立ち向かおうとしたら、そこに敵はいなかった……というような状態です。そこで仕方なく、というか内心ホッとしながら、ハーフサイズである「特上ハーフ」2200円を注文することに。

待つこと5分。登場した「特上ハーフ」を見て、思わずのけぞりそうになりました。

しかし、一般的なかつ丼のとんかつに比べたら十分に分厚いです。そのとんかつが6切れ。その下には卵焼きが敷き詰められています。これが“とじないかつ丼”と呼ばれる所以なわけですね。
いざ、実食です。まずはとんかつを一切れ。こんがりした衣が豚肉に均一についていて、かじるとサックサク。そして中のお肉は低温調理しているせいか、しっとりやわらか。醤油ダレが甘く、リブロースの適度な脂の甘みと合わさって優しい甘さです。すぐさまもう1切れ。

そして、さらに嬉しいのは、そのとんかつの下にある卵焼きです。火の入れ加減が絶妙で、とろふわ。これがまた甘めのタレとよく合います。しかも下のご飯がの炊き加減もこのふわとろ卵焼きにぴったりのやや硬めで、めちゃくちゃ美味しい! 食べ進んでいくと、タレの甘さが味覚に積み重なってくるので、七味唐辛子、茎わさびで味変しながら食べるのがオススメです。
まとめ

というわけで、もたれ感ナシで、楽勝で平らげることができましたし、正直、このハーフくらいの量が一番、美味しくいただけるのでは? と思ったくらいです。
ちなみに訪店時は、前述のようにリブロース300gの「特上」が完売していたので、多くのお客さんはロース300gの「上」2200円を注文していましたが、とんでもない超極厚とんかつでした。横目で見ながら、筆者はハーフにしてよかったと思った次第です。やはり自分の胃袋のサイズに合わせるのが一番ですね。
(撮影・文◎土原亜子)
●SHOP INFO

店名:とんかつ丸七 池袋店
住:東京都豊島区西池袋1丁目12 Eso1a6F
TEL:03-5924-6637
営:11:00~20:00
休:無休