お屠蘇、お雑煮、おせち料理……毎年恒例ですが、やっぱりご馳走がいっぱいですよね。年に一度の正月料理くらい、ダイエットを気にせず思いっきり食べたいものですが、いくらお祝いだからといって、私たちの体はお祝いモードではなく、いつもと同じ。
たった三日間とはいえ、正月明けに2~3kg増えていた、なんてことは珍しくなく、これを減らそうとなると、ヘタすると数ヶ月かかることも。正月太りを防ぐためには、あらかじめ正月料理のカロリーを知っておくことが重要です。
たとえば、お雑煮(角餅1個入)は1杯約140kcalあります。この数値を知ってさえいれば、餅を2個、3個と追加したり、おかわりすべきかも一度立ち止まって考えられるはず。
そう、だいたいのカロリーを知っておけば暴飲暴食を防げるのです。というわけで今回は、代表的な正月料理のカロリーの目安をご紹介していきましょう。「正月に太る」を避ける一助にしてください。
元旦の朝から始まるご馳走の危険なカロリー

元旦の朝。新年の挨拶と共にお屠蘇から始まると思います。このお屠蘇(日本酒)1杯(45ml)は約48kcalです。

そしてメインのおせち料理。「一の重」に入っている代表的な料理。黒豆、数の子、伊達巻、栗きんとん、昆布巻きなどなど。糖分たっぷりのカロリー高めのものばかりです。みなさんがだいたい食べる量で紹介すると……
・黒豆煮 小鉢1杯(60g)145kcal
・栗きんとん 100g 166kcal
・伊達巻2個 114 kcal
・昆布巻き2個70kcal
・かまぼこ4切 54kcal
・数の子1本 8kcal
お酒のアテにちょうどいい料理ばかりなのでついつい箸が伸びますが、「一の重」の食べ過ぎは注意が必要です。

続いて「二の重」には、紅白なます、菊花かぶ、酢れんこん、酢だこ、鯛や海老の焼き物、ローストビーフなどの肉料理が入っています。ここはわりと、低カロリーな酢の物と、たんぱく質豊富な肉・魚料理が多いので栄養価は豊富です。それでも1人分程度に抑えておくのが良さそうです。
・なます 小皿(65g)20kcal
・酢だこ 小皿(300g)200kcal
・鯛の塩焼き 1/4切れ 110kcal
・海老のマヨネーズ焼き1尾 300kal
・海老の塩焼き2尾 40kcal
・ローストビーフ(1人前40g)76kcal

最後に「三の重」。根菜や野菜などの煮物です。
・筑前煮 中皿(200g)約240kcal

というわけで、お酒を飲みながらおせち料理のお重を一から三まで1人分ずつ味わうと、おおよそ1500kcal超を摂ることになります。ここにお雑煮&お餅を加えるとあっという間に2000kcal。
ご存知のように成人の基礎代謝量(最低限のエネルギー消費量)の平均は、男性で約1500kcal、女性で約1100 kcalです。ここに最低限の生活活動消費カロリーをプラスしても2000kcalいくかどうかといったところ。つまりお正月料理を食べ過ぎて動かないと、余分に摂取したエネルギーはすべて脂肪になるわけです。
当たり前のことではありますが、正月料理を食べたら、その日のうちに歩いたり、走ったり、とにかく体を動かす。これが太らない秘訣です。
(文◎土原亜子)