日本酒の肴といえば、刺身や珍味を思い浮かべる人も多いはず。でも日本酒だからって、和風ばかりじゃツマラナイ! そして、最近人気の日本酒は米の旨味を活かしたものだから、実は肉とのペアリングも楽しめるというわけ。

 そこで人気酒場の店主たちにこっそり教えてもらった、酒に合うお肉のおつまみを4品紹介します。

ラムのチリンドロン

 スペイン・北東部アラゴン地方の郷土料理。このレシピではラム肉、パプリカ、マッシュルームとともに、様々なスパイスを加えて炒め煮し、食材の旨味たっぷりにいただきます。

週末に作りたい! 酒場のプロが考案した日本酒が「呑める」お肉料理レシピ4選

材料(4~5人分)

・ラム肩ロース……800g
・赤パプリカ……1個
・ミニトマト……5個
・生マッシュルーム……7個
・にんじん(乱切り)……1本
・にんにく(スライス)……小2片
・玉ねぎ(スライス)……1個
・レンズ豆……1カップ分
・日本酒(純米酒)……適量
・ローズマリー…… 1本
・粉パプリカ(できればスイート)……大さじ1
・粒胡椒……大さじ1
・ローリエ……2枚
・クローブ……2個
・シナモン……1/2本
・クミン……大さじ1/2
・オリーブオイル……適量

作り方

1.ラム肩ロース(ほかの部位でも可)を6~7cm角に切り、塩、胡椒を振る。

2..赤パプリカは皮を湯むきし、種を取り細切りにする。生マッシュルームは石づきを切り取り、スライスする。

3.フライパンにオリーブオイルをたっぷり目に入れ加熱。1を加え、全体に焼き色が付くまで中火で焼く。

4.鍋にオリーブオイル、にんにく、ローズマリーを入れて弱火で熱し、香りが出てきたら、玉ねぎ、にんじん、マッシュルームを加え、中火でよく炒め合わせる。

5.3を4に加え、さらにパプリカ、プチトマト、ローリエ、クローブ、シナモン、クミンを加え炒め合わせる。

6.日本酒を全体がひたひたになるまで注いでフタをし、弱火にして、肉が柔らかくなるまで煮込む(約20分)。

7.粉パプリカを加え、さらに15分ほど煮込む。

8.レンズ豆を加えて、柔らかくなるまで煮込む。

※この料理に合わせる日本酒をチェック
https://www.syokuraku-web.com/recipe/454/

ラム肉とナスのスパイシー揚げ春巻き

 ラム肉とナスって実は相性バツグン。大葉を組み合わせることで、しっかり味にしまりがでて、キャラウェイシードやカルダモンシードの香りが日本酒と響きあいます。

週末に作りたい! 酒場のプロが考案した日本酒が「呑める」お肉料理レシピ4選

材料(2人分)

・ラムロース薄切り肉……120g
・ナス……1本
・にんにく(スライス)……1/2片分
・オリーブオイル……大さじ2
・塩、胡椒……各少々
・キャラウェイシード……小さじ1/2
・カルダモンシード……小さじ1/2
・春巻きの皮……4枚
・大葉……4枚
・揚げ油……適量

[ソース]
・スウィートチリソース……大さじ1
・醤油……大さじ1弱
・レモン……適量
・パクチー……お好みで

作り方

1.ラム肉は粗みじんに切る。ナスは5cm角に切る。

2.フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくを入れて、香りが立ってきたら1のラム肉を入れる。軽く炒めてからナスを入れ、ナスがしんなりするまで炒める。塩、胡椒、キャラウェイ、カルダモンをふり、さっと和えて取り出す。そのまま冷やしておく。

3.春巻きの皮の手前に、1枚を半分に切った大葉→2の1/4量をのせる。皮の上端、左右の端に、小麦粉を少量の水で溶いたのり(分量外)を塗り、手前から海苔巻きの容量でくるくる巻く。両端は手で押さえて口を閉じる。

4.3を170度の油でキツネ色になるまで揚げる。

5.器に盛り、混ぜ合わせたソースとレモン、パクチーを添える。

※この料理に合わせる日本酒をチェック

週末に作りたい! 酒場のプロが考案した日本酒が「呑める」お肉料理レシピ4選
[食楽web]

https://www.syokuraku-web.com/recipe/586

柚子胡椒豚の九条葱添え

 シンプルで作りやすい豚ばら肉のメニュー。食べ応えバツグンですが、柚子胡椒と九条ネギの組み合わせでとても食べやすい。そして隠し味のコリアンダーシードがきいたプロ視点のレシピです。

週末に作りたい! 酒場のプロが考案した日本酒が「呑める」お肉料理レシピ4選

材料(2人分)

・豚ばら肉(塊)……1200g
・柚子胡椒……小さじ1
・九条葱……2~3本
・塩……少々
・コリアンダーシード……少々

作り方

1.豚ばら肉の脂身の面に柚子胡椒をのせ、手で少しずつ伸ばしながら全体に塗る。
Point.脂身の部分は味が染みにくいので、少し多めに塗る。

2.1を、キッチンペーパー、ラップの順でくるみ、冷蔵庫に入れて6時間以上置く(最長で4日間ほどそのまま置いてもOK。味の染み具合はお好みで)。写真は柚子胡椒が馴染んだ状態。

3.2を5mm厚さに切る。フライパンを中火にかけてすぐ(まだフライパンが温まっていないうち)に豚肉を入れ、じっくり火を通して豚肉から余分な油を出し、両面に焼き色が付くまで焼く。

4.九条葱は小口切りにし、水にさっとさらして、水気を切る。

5.3を器に盛り、塩を軽く全体にふる。4をのせ、コリアンダーシードをふりかける。(ミルなどで挽ければその方がベター。なければ軽く叩いてふりかけてもOK。)

※この料理に合わせる日本酒をチェック
https://www.syokuraku-web.com/recipe/595/

手羽先の味噌漬け燻製

 燻製と聞くだけでグッとハードルが上がるような気がしますが、燻製チップとアルミホイルとお手持ちのフライパンさえあればOK。このやり方さえ覚えればチーズやうずら卵など他の食材を燻製するときにも応用できるので、ぜひ参考にしてみてください。

週末に作りたい! 酒場のプロが考案した日本酒が「呑める」お肉料理レシピ4選

材料(2人分)

・手羽先……4本

[味噌床]
・味噌……大さじ4
・醤油……大さじ1/2
・みりん……大さじ1
・砂糖……大さじ1
・にんにく(スライス)……1 /2片分
・燻製チップ(サクラ)……適量
・アルミホイル……適量
・砂糖……小さじ1弱
・黒胡椒……少々
・チャービル……あれば

作り方

1.手羽先は、骨の間に包丁で切り込みを入れて、身を開く。

2.味噌床をボウルに入れて混ぜ合わせる。

3.バットの底面に②の半量を均一に塗り、キッチンペーパーをかぶせ、その上に1をのせる。さらにキッチンペーパー→残りの2を順にのせ、ラップを上面に密着させるようにかぶせる。冷蔵庫で6時間ほど寝かせ、味を染み込ませる。

4.フライパンの底にアルミホイルをしき、燻製チップをのせて平らにならして、砂糖をふりかける。その上に網を置き、3をのせて中火にかける。しばらくして煙が出てきたところで蓋をする。

5.5分ほど燻製して取り出す。そのまま約1時間置いて、煙香を肉になじませる。

6.5をトースターで5~6分ほど焼き、中までしっかり火を通す。器に盛って黒胡椒をふり、チャービルを添える。

※この料理に合わせる日本酒をチェック
https://www.syokuraku-web.com/recipe/573/

編集部おすすめ