●東京にある地方のアンテナショップをめぐり、そこで買える絶品「和菓子」を探してきました。今回は三重県・岐阜県・愛知県の名産品が集まる新宿の『伊勢志摩マルシェ』に行ってきました。
新宿のサブナードにあるアンテナショップ『伊勢志摩マルシェ』は、愛知県・岐阜県・三重県のグルメを集めたマルシェ的なアンテナショップです。シーズンごとにさまざまなプロモーションが行われ、季節に合わせたご当地グルメが並んでいます。

というわけで今回は、愛知・岐阜・三重の3県の美味しいものを取り揃えたマルシェで買える和菓子をご紹介します。
レトロ&喫茶文化を感じさせる愛知県の和菓子

愛知県のお菓子というと「ういろう」や「なごやん」などが有名ですが、今回は昔から愛知県で親しまれてきたレトロなパッケージのお菓子と、喫茶文化のある愛知県の定番メニュー「小倉トースト」をイメージしたお菓子をチョイス。
総本家田中屋「蜂蜜生せんべい」

愛知県知多半島の特産銘菓「生せんべい」は、もちもちとした食感の半生菓子。京都の生八つ橋やういろうのルーツともいわれています。

半田市、東海市、常滑市、知多郡武豊町などの小中学校の学校給食でも提供されており、黒砂糖と蜂蜜の優しい甘みがどこか懐かしい味わい。
子どもからお年寄りまで楽しめる、愛知のご当地菓子の1つです。
菓匠花桔梗「あんトースト最中」

トーストに見立てた分厚く香ばしい最中と、バター入りのつぶ餡がセットになった「あんトースト最中」は、名古屋の喫茶店メニュー「小倉トースト」をイメージしたもの。

厚切りトーストのような最中は、驚くほどサクサク! 餡をたっぷり塗ってそのまま食べるのもよし、追いバターをすのもよし。アイスクリームや生クリームを添えて食べたり、幅広くアレンジが楽しめます。
鮎型あられに栗蒸し羊羹も。岐阜県のお菓子

岐阜県のお菓子は、栗や柿などを使用したナチュラルなお菓子が多いですね。今回は賞味期限が長めな魅力的な和菓子をご紹介!
初穂製菓「ぷちスタンド あゆ」

ご存知のように、岐阜県には美しく広大な長良川が流れています。鮎漁の地としても知られていることから、鮎の形をした柿ピーのようなお煎餅もお土産屋さんで見かけることが多いです。
マルシェで販売している「ぷちスタンド あゆ」は、醤油、ごま、エビ、海苔、アーモンドの5つの味が楽しめます。
御菓子処 松谷園「栗蒸羊羹」

竹の皮で包まれた栗入りの蒸し羊羹は、くず粉と小麦粉が入っていて、小豆や栗がゴロゴロ入っていて、かじるとホクホクとした食感が特徴。

型に流し込んで固めた羊羹や丁稚羊羹とはまた違った食感がクセになりそう。竹の皮の風味が郷愁を誘う、素朴な味わいの羊羹でした。
赤福だけじゃない! 三重県に伝わる伝統菓子

三重県のお土産の定番といえば「赤福」ですが、それ以外にも伊勢神宮や熊野古道、伊賀忍者発祥の地など、歴史や文化にちなんだお菓子がたくさんあります。戦国武将も愛したといわれている和菓子や湯の山温泉で人気のお土産をピックアップしました。
日の出屋製菓「湯の花せんべい(炭酸せんべい)」

明治の頃、有馬温泉に湧き出る炭酸泉をせんべい作りに利用したのが始まりといわれている「炭酸せんべい」は、缶のデザインがレトロでカワイイ。
おせんべいは職人さんによる手焼き。炭酸といってもシュワシュワしているわけではないですが、サクサク軽快な歯応えと素朴な味わいが後を引く美味しさです。
泗水十貨店「笹井屋 なが餅」

江戸時代よりお伊勢参りのおみやげとして売られていたという「なが餅」は、びろーんと長い見た目が特徴。
餡や餅には厳選した良質な国産小豆、もち米を使用。季節によって、「桜なが餅」「抹茶なが餅」「栗なが餅」「焼芋なが餅」が楽しめます。

今回は季節限定の「なが餅」×「焼き芋なが餅」の2種がセットになったものと、「なが餅」だけのものが店頭に並んでいました。三重県で昔から愛されている銘菓の味をぜひお家で楽しんでみては?
まとめ

東京には、まだまだいろんな地方の美味しいものを販売しているアンテナショップがたくさんあります。
●SHOP INFO
伊勢志摩マルシェ
住:東京都新宿区歌舞伎町1丁目 靖国通り 地下
TEL:03-5315-0460
営:10:30 ~ 21:00
https://iseshima-marche.com/about/
●著者プロフィール
牡丹餅あんこ
フリーライター・編集。グルメ誌、旅行誌、女性誌、Webの取材、撮影、執筆、編集、イラストを担当。さまざまな土地のお土産やご当地グルメを歩いて探すのが好き。