●中央線沿線の昼飲み、一人飲みにオススメの7店をご紹介!
東京の中心を真っ直ぐ西へと伸びる中央線。特に中野、高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪、吉祥寺の各駅エリアには、明るい時間から一人で飲める焼鳥屋、立ち飲み屋などが点在し、いずれも連日「一人飲み客」で賑わっています。
そしてそれぞれが個性派揃いなので、一人飲みのハシゴ酒なんていう楽しみ方ができるのも中央線ならでは。1駅1杯ずつ酒場を巡ってみるなんていうのも面白いかもしれません。
というわけで今回は中央線沿線で一人で飲める名酒場を7つご紹介します。明るい時間から飲める店も多いので、ぜひ好みの酒場を見つけて、一人飲み、昼飲みを楽しんでみてください。
・中野『やきや中野店』
・中野『第二力酒蔵』
・高円寺『大将本店』
・阿佐ヶ谷『立呑風太くん』
・荻窪『鳥もと2号店』
・西荻窪『やきとり戎北口店』
・吉祥寺『カッパ』
・吉祥寺『いせや総本店』
【中野】良心しかない格安立ち飲み店『やきや中野店』

まずは中野エリアから。中野の飲食店は北口エリアに多いですが、南口も負けていません。
中野駅南口を出て、真っ直ぐ南に伸びるファミリーロード沿いのラブホテル脇にある立ち飲み屋『やきや中野店』は、安価にして絶品の串モノ、濃いめの炭酸系の酒を提供してくれることで地元の酒飲みたちに愛され続ける小さな名店です。

特にオススメは白・黒のホッピーセット(各380円)。量が多いホッピーの“ナカ”は190円と格安で、まさしくセンベロ的な一人飲みもできる店です。
ちなみに『やきや中野店』は初老のマスターのワンオペなので、注文の際は最大限の配慮をしながら楽しみたいお店です。
●SHOP INFO
やきや中野店
住:東京都中野区中野2-27-14 丸萬ビル 1F
TEL:03-3381-8184
営: 16:00~20:00
休:日
【中野】雑多なエリアに佇む大人の居酒屋「第二力酒蔵」

同じく中野の北口エリアにある「第二力酒蔵」も昼飲み、一人飲みができるお店です。
「安かろう悪かろう」といった酒場の真逆をゆく店で、鮮度の良い旬の魚の充実ぶりは中野エリア随一。その分、どうしても値は張りますが、落ち着いた雰囲気の中、安心して一人飲みをしたい場合にもってこいです。

衛生的で、過不足ないサービスもありがたく、まさに“大人の居酒屋”的な存在。
●SHOP INFO
第二力酒蔵
住:東京都中野区中野5-32-15 第二神谷ビル 1F・2F
TEL:03-3385-6471
営:14:00~23:00(22:15LO)
休:日・年末年始
【高円寺】独特の街の空気にとけ込む名酒場「大将」

「高円寺で一人飲みできる店」「昼飲みできる店」として中央線界隈の人がまず筆頭に挙げるであろう名店『大将』。
高円寺界隈に3店舗を展開する地元に根付いた名店で、平日の昼間から外のテーブルで飲んでいても、誰もおとがめなし。昼飲み、一人飲みならではの至福の時間を過ごすことができるでしょう。

焼鳥、焼とんの串モノが充実しており、1本120円~。もちろん、いわゆる居酒屋メニューも多数あり、いずれも安価で美味。懐がデカい高円寺ならではのゆるい空気の中で飲む昼の一杯は格別です。
●SHOP INFO
大将本店
住:東京都杉並区高円寺南4-27-9
TEL:03-3312-1047
営: 14:00~0:00(23:00LO)
休:水
【阿佐ヶ谷】15時オープンの立ち飲み店『立呑風太くん』

昼飲みスポットが少ない阿佐ヶ谷にある貴重な立ち飲み店が、阿佐ヶ谷駅北口すぐの飲み屋街・スターロードにある『立呑風太くん』です。
15時オープンの店で、こじんまりとした店内では、明るい時間帯から多くの一人飲み客が、まるでレッサーパンダの風太くんのように直立不動で酒を楽しんでいます。

もつ煮や串モノなどの定番の居酒屋メニューはもちろん、創作系メニューも無数にあり、さまざまなおつまみを楽しめるのも嬉しいところ。複数が集まる宴会前の“一人0次会”や軽い一杯も楽しめます。
一見さん大歓迎なので、阿佐ヶ谷界隈で「なんか酒飲みたいなぁ」というときに気軽に立ち寄ると良いでしょう。
●SHOP INFO
立呑風太くん
住:東京都杉並区阿佐谷北2-12-5
TEL:03-3330-5500
営: 15:00~0:00
休:無休
【荻窪】歴史ある名焼鳥店『鳥もと2号店』

荻窪駅の東改札を出て、北口ののすぐ出た右脇にかつて多くの酒飲みたちを引き込むカリスマ的な酒場がありました。その名は『鳥もと』。文化人、ミュージシャン、役者などが多く来店したことで知られましたが、2009年に駅周辺の再開発によって移転。
荻窪駅北口の、飲み屋街・荻窪銀座街に「鳥もと」本店が移転。さらに元あった駅横から100メートルほど西側に行ったところに、「鳥もと」2号店がオープン。

令和の今では、昔からの味わいを継承しながらもメニュー数を増やし、より多くのニーズに応える店に生まれ変わりました。
一人飲みもOKですが、時間帯によっては微妙な席に案内されてしまうことも。それもまた老舗のご愛嬌と捉えて、今も昔と変わらず名店の味わいを楽しみましょう。
●SHOP INFO
鳥もと 2号店
住:東京都杉並区上荻1-7-5
TEL: 03-3391-1541
営:15:00~23:00
金15:00~00:00
土13:00~00:00
日祝12:00 - 23:00
休:火
【西荻窪】居心地抜群のコの字型酒場『やきとり戎北口店』

中央線界隈の焼鳥の名店の一つで、味、価格、居心地全てにおいてヨシな西荻窪の大衆酒場が、『やきとり戎』。西荻窪エリアに複数の店を構えますが、特に一人飲みに最適なのが北口店。
巨大なコの字型厨房を囲むように、一人飲み客がズラリ。むしろ複数の団体客のほうが少ない印象です。

一見さんも快く迎え入れてくれるやきとり戎北口店ですが、唯一、厳しいハウスルールが存在します。それは「日本酒・梅酒は5杯まで。焼酎系は3杯まで」というもの。
これは大事な客、そして地域でトラブルに発展しないことを願ってのことで、こんな配慮も嬉しい地域密着型酒場の鏡のような店。
●SHOP INFO
やきとり戎 西荻北口店
住:東京都杉並区西荻北3-19-12
TEL: 03-3390-8445
営:16:00~22:30(22:00LO)
土12:00~22:30(22:00LO)
日・祝12:00~21:30(21:00LO)
休:火
【吉祥寺】老若男女が集う“コの字型”カウンターの名酒場『カッパ』

吉祥寺駅南口周辺は、雑居ビルが濫立し、そして狭いバス通りを行き交う人でゴッタ返しています。
“吉祥寺の小さなカオス”とも言うべきこのエリアを抜け、数十メートル先の井の頭通りに出たところに、50年以上もこの地で愛され続ける名店があります。それが1968年創業の『カッパ』。

先代が築いた店を、その下で働いていたスタッフが継承。当時の味わい、趣き、矜持をそのままに、新しい世代をも受け入れる理想的なかたちで営業を続けています。
もちろん一人飲みもウェルカムなのですが、少々難しいのは「あまりの人気で客がゴッタ返していること」。そのため、一人飲みをする場合はできるだけ開店から早い時間に行くのがオススメ。やきとんのテイクアウトにも対応しています。
●SHOP INFO
カッパ
住:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-5-9
TEL: 0422-43-7823
営:16:00~22:00
土14:00~22:00
休:月・日・祝
【吉祥寺】中央線沿線で1、2を争う有名焼鳥店『いせや』

「東京の住みたい街」ランキングの上位にも食い込むオシャレタウン、吉祥寺の中で、一際個性を放つ名焼鳥店が『いせや』です。
吉祥寺エリアを代表する名焼鳥店で、中央線界隈では1、2を争う有名店です。明るい時間から煙をモクモクさせ、次々と串モノが焼かれる様子は、酒飲みの心に火をつけてくれることでしょう。

吉祥寺に3店舗ある『いせや』はいずれも一人飲み、昼飲みOK。
程よく放っておいてくれ、かと言ってサービスが乏しいわけでもない良い塩梅の雰囲気は、一人飲みには特にオススメ。名物のシウマイ、串モノをつまみに酒がグングン進みます。
●SHOP INFO
いせや総本店
住:東京都武蔵野市御殿山1-2-1
TEL: 0422-47-1008
営:12:00~22:00(21:00LO)
休:火・年末年始
(取材・文◎松田義人(deco))