JR中央線の阿佐ヶ谷駅周辺は、ただ今最もホットなラーメン専門店エリアとして注目度が急上昇中。駅から徒歩5分圏内に10店舗以上が出店しており、極上の一杯を求めて数多のラーメン好きが日時を問わず足を運んでいます。
“荻窪ラーメン”で知られる荻窪、そしてサブカルタウン・高円寺に挟まれた阿佐ヶ谷は、高いポテンシャルを持つラーメン店が数多くありながら、両地に比べて一歩引いた存在。

……だったはずなんですが、新店舗の出店に加えて阿佐ヶ谷の既存店舗の実力が世に広まったこともあってか、従前はほとんど見かけなかった行列店が着実に増加。ここにきて、阿佐ヶ谷は“ラーメンの街”としての知名度が大幅にアップしている状況となっています。
これを踏まえて今回は、JR阿佐ヶ谷駅から徒歩5分圏内にあるラーメン専門店(2025年4月10日現在)を改札出口別に紹介。合わせて行って損ナシのオススメ店もピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてください。
北口エリアの注目ラーメン店

阿佐ヶ谷駅北口エリアのラーメン店は、家系ラーメンチェーン『壱角屋』とつけ麺専門店『三田製麺所』、左手高架沿いの『雅楽酒家 丸長』、ロータリーの先にある短いアーケード内には2024年7月のオープンから大人気の『無冠 阿佐ヶ谷』があります。
また、アーケードを抜けた先には行列ができる家系ラーメン『横濱ラーメン あさが家』と『中華蕎麦 たか乃』、さらに大通り(中杉通り)には『濃口背脂味噌らーめんと餃子 大福帳』、5分圏外となるエリアには『支那そば たなか』『らーめん 大慶』といった人気店も。
強豪ひしめく北口エリアでぜひ訪れたいのが『中華蕎麦 たか乃』。かつては『航海屋』という人気店(閉店)があった場所にオープン(2023年)したお店です。

提供するのは、鶏ベースのすっきりコク深い醤油スープに歯切れのよい中細ストレート麺を組み合わせた極上の一杯。スープは醤油の他にも「醤油煮干しらーめん」「塩煮干しらーめん」があり、こちらもオススメです。
北口エリアのラーメン店
・無冠 阿佐ヶ谷
・横濱ラーメン あさが家
・雅楽酒家 丸長
・濃口背脂味噌らーめんと餃子 大福帳
・三田製麺所
・壱角屋
南口・東口エリアのラーメン店

阿佐ヶ谷駅の南口・東口は、阿佐ヶ谷のシンボルともいえる〈阿佐谷パールセンター商店街〉があるエリア。
ラーメン店は商店街入り口の『北海道ラーメン 味丸』、商店街の中に中華チェーン『福しん』と『中華一番』、商店街に平行する中杉通りの『二代目げんこつ屋』と、その数は意外と少なめ。
商店街を抜けた先の南阿佐ヶ谷エリアにはラーメン店が複数あります。
注目のお店はもちろん『阿佐谷ホープ軒』。スープは背脂と塩味の主張が絶妙な豚骨醤油スープ1種類のみで、キムチトッピングや卓上の「特選香辛料 唐華」で味変できるスタイル。

麺はスープによく絡む細めの縮れ麺、具材はシャキシャキのモヤシに豚もも肉のチャーシューが2枚(チャーシュー麺もあり)、刻みネギに海苔とシンプルな構成です。
パンチがありながら後味すっきりのスープは、レンゲですくっちゃ飲みの後引く味わい。オススメはライスと味玉トッピングの「ラーメンライス+味玉」で、ガッツリ美味しくいただけますよ!
南口・東口エリアのラーメン店
・北海道らーめん 味丸
・二代目げんこつ屋 阿佐ヶ谷店
・福しん
・日高屋
西口及び南口(荻窪方面)エリアのラーメン店

阿佐ヶ谷駅の西口改札に直結している駅ビル内ショッピングモールを抜けるか、北口・南口に出る東口改札からも行ける西口&南口(荻窪方面)エリアは、居酒屋や焼肉店などが軒を連ねる雰囲気抜群の飲食街。
看板メニュー「鯛煮干しセアブラ白醤油そば」が人気の『中華そば 東京ぐれっち』、夜間限定営業の『らーめん処 くろ助』、さつま地鶏とみやざき地頭鶏を使ったラーメンを提供する居酒屋『だれやめや』と、いずれ劣らぬハイレベルな店舗が揃う中、オススメしたいラーメン店は『白河手打ち中華 アサガキタ』です。
鶏ガラベースの醤油スープにつるつるもちもちの平手打ち縮れ麺を組み合わせた一杯は、後に残らない醤油のすっきりとした味わいに続いて鶏の旨味とコクが追いかけてきます。

営業は11時~14時30分のお昼時限定ですが、先着でダシを取った肉付きの鶏ガラをサービスで無料提供(なくなり次第終了)してくれるので、開店時間に合わせて訪店するのがベストです。
西口及び南口(荻窪方面)エリアのラーメン店
・中華そば 東京ぐれっち
・らーめん処 くろ助
・だれやめや(居酒屋)
まとめ
どのお店も非常にクオリティが高く、食後はお腹も心も多幸感で満たされること間違いなし。中央線沿線のラーメン店巡りを計画しているなら、JR阿佐ヶ谷駅から始めてみるのも大いにアリな選択肢だと思います。
(撮影・文◎河西まさあき)