京都を代表する美味しい食べ物の一つといえば、やっぱり和菓子。三条寺町をブラブラしていると、特に派手なわけでもないのに自然と目に入ってくる一軒の甘味屋さんがあります。
前から気にはなっていたのですが、実際に入ってみると美味しい甘味と素晴らしい雰囲気の味わえる名店でした。
寺町三条にある老舗甘味処『梅園』

寺町通は、洋服店や雑貨店、多くの飲食店にくわえ映画館などもあって、国内外の観光客だけでなく、地元の人も行き交うエリア。その北寄りに位置しているのが、今回紹介する甘味処『梅園(うめぞの)』です。
京都を何度かブラブラした経験を持つ人であれば見かけたこともあるかと思います。梅園というお店は河原町や清水寺の近くにも店舗があるのですが、こちらの三条寺町店は店舗周辺のムードも程よく、落ち着いた雰囲気に包まれています。
ただし、ほかにも魅力的な飲食店も多い寺町通。気にはなるお店ではあるものの、意外と入ったことがないという人も多いのではないでしょうか?

いかにも甘味処という雰囲気の店内は、落ち着いたレトロな雰囲気。どちらかというと、地元の人の日常使いの方が多めという感じです。
何を食べるかあまり決めてなかったのですが、まずは看板メニューのみたらし団子を。きな粉白玉とドリンクのセットも気になったので、そちらも注文しました。せっかくの名店の甘味処。さらに、あんみつも味わってみることにしました。
みたらし団子ときなこ白玉、抹茶で甘いひととき。

しばらくして運ばれてきたのがこちら。和スイーツと抹茶という黄金パターンのセットとなっています。

みたらし団子はムッチリと密度高めのタイプ。そこに甘みとほろ苦いタレがたっぷり掛かっています。

一緒に頼んだきな粉白玉は、きな粉の上質な香ばしさが口の中に広がります。
きな粉とみたらし団子、香ばしいという意味は同じでも、実際に食べると別の風味が感じられていい。

あんみつもいただくと、プリュっとした独特の食感の寒天がいい。そこにモチモチの白玉、ほろ苦さとコクのある黒蜜が絡み、素朴ながらさまざまな素材が絡まる一品。あんこと寒天と白玉という、柔らかめでも微妙な食感の違いが楽しめます。

子どもの頃は若干物足りなくて、正直あまり好きではなかったあんみつですが、大人になってみると上質な寒天の素朴な味わいがたまらなく美味しいですね。
京阪電車と地下鉄がクロスしていて何かと立ち寄りやすい三条で、なおかつ四条エリアにもダイレクトに接続するこのエリア。錦市場などへのお出かけもしやすい場所にある『梅園』は、京都旅行の際のお立ち寄りスポットとして便利なお店にもなっています。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP INFO
甘党茶屋 梅園 三条寺町店
住:京都府京都市中京区天性寺前町526
TEL:075-211-1235
営:10:30 - 19:30
休:年中無休
http://umezono-kyoto.com/
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。