⚫︎神奈川・葉山で薬膳カフェを営むacoさんが教える、季節の不調を改善する「体に効くレシピ」。今回は体と心のバランスを崩しやすい今に取り入れたい「五香粉香るこころからだスッキリフォー」をご紹介。

 早いもので5月初めに立夏を迎え、小満、芒種と暦が変わる時期。陽の気が日毎に増し、陽の光が大地を満たし、生命が生き生きと育ってくる時期です。一方、グズつく天気も多く、蒸し暑さにやられたり、まだ慣れない暑さに体や自律神経のバランスを崩す人も多くなります。

 この時期は、体の湿気を出すことがとても大事!

「体に湿気が溜まるとお腹の働きが落ちてスタミナ不足になったり、むくみやだるさ、偏頭痛やめまいにもつながるので、しっかり湿気を出していきましょう」(acoさん、以下同)

【体の湿が増えると起こること】
むくみ、頭痛、めまい、おしっこが出にくい、湿疹、手のこわばり、膿のようなにきび、おりものが増える、だるい、など

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 今回のレシピは湿気出しの得意な“もやし”や“豆”を使った「五香粉香るこころからだスッキリフォー」。イチオシのスパイス五香粉をつかって本場のような味わいに。

「スパイスにも湿気出しの効能があり、五香粉に入っている陳皮や花椒は湿気を出してくれます。体に湿気があるとエネルギーや水の停滞を招いてしまい、ますます湿気が溜まりやすくなるので、スパイスで巡らせることもとても大切! スパイスの香りはぐつつくお天気で下がりがちな気持ちも持ち上げてくれますし、自律神経のバランスを整えるために役立ちますよ」(acoさん)

「五香粉香るこころからだスッキリフォー」の作り方

 豆はスナップエンドウやそら豆でなくても、サヤインゲンや絹さやなど、手に入り易いものを使いましょう。鶏肉やフォーのお米は気や血を補ってくれます。本来エネルギーを表す氣の字は米という字が使われていました。日本人にとって大切なお米をしっかり食べてくださいね。

【お手軽レシピ】夏前のだるさも吹き飛ぶ「五香粉香るこころからだスッキリフォー」の作り方/おすすめストレッチも

材料(2人分)

★スープ
・水……600cc
・鶏ガラスープの素……小さじ 1.5
・みりん……大さじ0.5
・ナンプラー……大さじ1
・酒……大さじ1
・塩……ひとつまみ
・生姜……スライス2枚
・ネギの青い部分(あれば)……適量
※お好みで塩の量は加減してください。

★具材
・もやし……一袋
・鶏挽肉……80g
・にんにくスライス……1/2かけ
・スナップエンドウ(筋をとる)、そら豆(お好みで皮を剥く)……適量

★具の合わせダレ (事前に合わせておく)
・水……大さじ1
・お酒……大さじ1/2
・ナンプラー……小さじ1
・オイスターソース……大さじ1
・黒酢(普通のお酢でも︎…… 小さじ1
・片栗粉……小さじ1

・五香粉……小さじ1弱(お好みで加減してください)
・油……少々(野菜を茹でる時に使う)
・ごま油

作り方

1.鍋に水、生姜とネギを入れ、5分程度煮る。その他のスープの材料を入れ、さっと沸かす。

【お手軽レシピ】夏前のだるさも吹き飛ぶ「五香粉香るこころからだスッキリフォー」の作り方/おすすめストレッチも

2.鍋に湯を沸かす(油少々を垂らす)。そら豆を入れて20秒くらい後、もやしとスナップエンドウも入れて20秒ほど茹で湯を切る
<POINT>油を入れたお湯でさっともやしを茹でておき炒める時間を短くすると、もやしがシャキシャキになります

3.鍋に油とニンニクを入れニンニクの香りが出るまで加熱する

4.3に鶏肉を入れ火が通ったら、2、★と五香粉を入れ、さっとからめる程度に炒める
※そら豆の皮が気になる方は、茹でた後むいてから炒めてください

【お手軽レシピ】夏前のだるさも吹き飛ぶ「五香粉香るこころからだスッキリフォー」の作り方/おすすめストレッチも

5.茹でたフォーとスープ、具を器に盛り付け、仕上げにごま油をお好みでかける

【お手軽レシピ】夏前のだるさも吹き飛ぶ「五香粉香るこころからだスッキリフォー」の作り方/おすすめストレッチも

【今の時期の体に効くストレッチ】
仰向けに寝転んで両手両足を上に持ち上げシェイク! 疲れ解消、巡りも良くなって湿の停滞も防げますよ。寝る前に30秒程度から始めてみましょう。

●著者プロフィール

【お手軽レシピ】夏前のだるさも吹き飛ぶ「五香粉香るこころからだスッキリフォー」の作り方/おすすめストレッチも

中医薬膳営養師 樋口彰子(aco)

神奈川・葉山にオープンした薬膳カフェ『雨も晴れも』の料理家・店主。里山風景の中で、薬膳を中心とした1DayリトリートサロンPomegraも主宰。オンラインでの体質改善指導なども行う。「薬食同源(医食同源)を身近に。薬膳を難しく考える前に、食事は楽しく美味しくてこそ健康につながる。まずは普段使う食材の効能を知って、食事に取り入れてもらいたい」。そんな思いから、簡単に作れて美味しく食べられる「心も体も満たす薬膳」を提案している。


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