朝ごはんといえば家で食べるか、喫茶店のモーニング、ファーストフードの朝メニューなどが一般的ですが、世の中には朝ラーメンという習慣もあります。
主に静岡県や福島県などでの習慣とされていましたが、大阪でも朝ラーメンを実施しているお店が増加中で徐々に浸透していっています。
高井戸の工場街の中にある『麺屋7.5Hz』

お店の情報を頼りにやってきたのは、大阪メトロ中央線の深江橋駅。その雰囲気を含めて朝ラーメンを丸ごと味わうべく、始発を乗り継いで食べに来ました。深江橋の駅は大阪市のほぼ東端にあって東大阪市に隣接しているのですが、歩いている内にいつのまにか住所は東大阪市に突入。
モノづくりの街である東大阪市の周辺は民家がすっかり減理、町工場が多くなっていて飲食店もほとんどなし。不安がよぎりつつも、中華そばの文字を発見し、お目当ての『中華そば専門店 麺屋7.5Hz 高井田店』に到着しました。
町も本格稼働していない静かな朝6時。店内はカウンター主体の昔ながらのラーメン屋さんという雰囲気でmすでに数組の先客の方がラーメンを食べていました。

後からも次々とやってくるお客さんと、キビキビと働く大将。お店の中は「夕方の6時なのかな?」と錯覚してしまいそうな活気で溢れていました。
朝メニューは特になく、朝からバリバリの通常営業。何にしようかと迷いましたが、チャーシュー麺の中盛にしなちく増量で注文しました。
朝からとにかくガッツリな高井田系ラーメン

朝ラーなので、やや優しめのラーメンを想像していたのですが、現物はかなりのインパクト。

やっぱり気になるのは真っ黒なスープ。一口飲むと、かなりの塩っぱさでちょっとビックリ。しかしこのスープ、結論から言ってしまうとかなりハマるタイプ。
たしかに最初は塩っぱさを強く感じますが、食べ進む内に次第に慣れていき、最終的にはクセになる不思議さ。

そこに絡むのが、細めのうどんとも呼ばれている太麺。元々は黄色い麺なのですが、黒いスープと絡んでオレンジ色になっています。やや硬めの茹で加減で、太めの麺と濃いスープが絡み、パンチのある味わいです。

そこにガシッとした肉質のチャーシューと、増量したシャキッとしたメンマなどが加わったボリュームある1杯。お店の周辺が工場街ということで、工場労働の方々にニーズのあった濃い塩味のラーメンが人気になったようです。
実際に食べてみると、朝からガッツリなラーメンはパワフルで午前中のパフォーマンス爆上がりしそうなエネルギーを感じるラーメンでした。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP INFO
中華そば 麺屋7.5Hz 高井田店(7.5ヘルツ)
住:大阪府東大阪市高井田西3-6-30
TEL:06-6781-3000
営:06:00 ~ 15:00(L.O. 14:45)
休:水・木
https://75hz.jp/
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。