店頭の大きなショーケースには、ショートケーキ、フルーツタルト、ゼリー、プリン……と、どことなく懐かしさを感じるヴィジュアルの洋菓子がずらりと並んでいます。

もう何度も足を運んでいるはずなのに、いつもどれにしようか頭を悩ませてしまうのですが、一つだけ、必ず買って帰ることにしているのが「アップルパイ」です。
花びらが開いたようなパイ生地

『近江屋洋菓子店』の「アップルパイ」は、ふちのパイが花が開いたように広がり、見るからにサクサク感が伝わる見た目。愛おしく感じるのです。

バターが香る香ばしい生地の中には、シャキシャキ感を残したりんご煮がたっぷり。シナモン が入っていないのもお気に入りのポイントで、りんご本来の風味が優しく広がっておいしいのです。
ずっとそばに置いておきたくなるような、飽きのこないシンプルな味わい。手に届きやすい価格で、日常のご褒美にちょうどいいんですよね。

秋になると登場する「パンプキンパイ」も実は大好物で……老舗のパイのおいしさは格別。いまから待ち遠しく思っています。
(撮影・文◎畠美奈子)
●SHOP INFO

店名:近江屋洋菓子店
住:東京都千代田区神田淡路町2-4
営:月~土 9:00~19:00 、日祝 10:00~17:30
休:年中無休(※喫茶スペースは現在休業中)
https://www.ohmiyayougashiten.co.jp/