⚫︎中医薬膳営養師の acoさんが教える、季節の不調を改善する「旬のおやつレシピ」。今回は巻くだけで見た目も鮮やかな「ライスペーパーのあんこ巻き」をご紹介します。
今の時期はグズつく天気も多く、蒸し暑さにやられたり、まだ慣れない暑さに体や自律神経のバランスを崩す人も多いでしょう。そこで中医薬膳営養師のacoさんに、体の調子も整える旬の「おやつレシピ」を教えてもらいました。
それが、ライスペーパーの皮を使ったあんこ巻き。
「あんこを包むだけのとても簡単なデザート。あんこだけでも良いですが、お好みのフルーツを入れて楽しみましょう。薬膳では、脂っこいものや甘いものは体の中の湿が増えるとされています。とはいえ、ちょっと甘いものが食べたい……そんな時はバターや脂肪分たっぷりの洋菓子よりもシンプルな和菓子がおすすめです。加えて小豆は体の湿気を出してくれる食材なので、今の時期にもってこい。あんこも手作りすれば、お砂糖の量も調節できるし、何より手作りのあんこはとても美味しいので是非作ってみて」(acoさん)
クリームチーズとも相性がいいのでおすすめですが、体の湿は増えてしまうのでほどほどに。「朝起きた時に目やにが増えていたり、痰が絡む人は体の中に“湿”が増えてきている証拠。普段から脂っこいものなどは控えめにし、あっさりとした食事を意識しましょう。この時期、いかに過ごすかが夏の元気につながります」
巻くだけの簡単スイーツ「ライスペーパーのあんこ巻き」の作り方

◎材料
ライスペーパー……お好みの枚数
あんこ……適量
お好みでお好きなフルーツ……適量
◎作り方
1.ライスペーパーを大きめのお皿などを使って、ぬるま湯で戻す。
<POINT>ライスペーパーはくっつきやすいので、水で濡らしたキッチンペーパーの上で作業すると良い

2.あんこやお好みのフルーツを巻いたら完成。とっても簡単!


こんなふうに小さく切って、おもてなしのおやつとして家族や友人とつついて食べましょう。あっさりしたライスペーパー巻きなので、あんこ本来の美味しさが際立ちます。フルーツの酸味を加えるとよりジューシー。バナナ、キウイ、旬のフルーツと合わせてさっぱりといただきましょう。
●著者プロフィール

中医薬膳営養師 樋口彰子(aco)
神奈川・葉山にオープンした薬膳カフェ『雨も晴れも』の料理家・店主。里山風景の中で、薬膳を中心とした1DayリトリートサロンPomegraも主宰。オンラインでの体質改善指導なども行う。「薬食同源(医食同源)を身近に。薬膳を難しく考える前に、食事は楽しく美味しくてこそ健康につながる。まずは普段使う食材の効能を知って、食事に取り入れてもらいたい」。そんな思いから、簡単に作れて美味しく食べられる「心も体も満たす薬膳」を提案している。
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