●東京にある“餃子屋じゃないのに餃子が旨い店”を、リアルな口コミから探してみた!
このリアル口コミ企画で、知人やその知り合いなどを頼りに“餃子専門店ではないのに餃子が旨い店情報”を集めていると、多く分けて2つのタイプがあることに気づきました。
1つは、餃子自体が名物になっている店。
今回ご紹介するのは、後者。それは、練馬にあるニラそばが名物の『中華料理 多来福(たらふく)』さんです。この情報をくれたのは、練馬区在住の整形外科医・丸川尚久さん(仮名・44歳)です。

この『多来福』さんは1965年(昭和40年)創業。ニラそばのほか、エビチリや肉団子などの一品料理や、季節限定の冷やし中華や冷やし担々麺などもある人気町中華です。
というわけで、さっそくその『多来福』さんの餃子の魅力についてご紹介していきましょう。
ニラと焦がしゴマ油が香るそばと餃子が合いすぎる!

――『多来福』さんはどんなお店なんですか?
「昔ながらの町中華屋さんです。住所で言うと練馬区豊玉ですが、交通の便は正直よくないですね。西武池袋線の練馬駅、桜台駅、江古田駅のどこから歩いても15分くらいかかります」
――確かに微妙に遠いですね。『多来福』さんを知ったきっかけは?
「10年ほど前に桜台に引っ越してきて、妻が『多来福』さんの〈ニラそば〉が美味しいという評判を仕入れてきたので、2人で行ってみたのがきっかけです。実際、ニラそばに限らず、チャーハン、から揚げ、餃子など、何もかも美味しくて感激。

――中でもこちらの餃子が美味しいと。
「ええ、いつも頼むのは特製餃子、から揚げ、ニラそば。この3つはテッパンです。あとは、その時の気分に合わせて一品料理を頼む感じです。基本、何でも美味しいんですが、ハズせないのがこの3つ。特に、餃子とニラそばの相性がめちゃくちゃいいんですよ」

――相性が良いとは?
「ここの焼き餃子は、一般的なお店の油で焼き上げた皮がカリッとタイプとちょっと違うんですよ。もちろん、底の面は焼き目がついてきつね色なんですが、全体的に水餃子のように、みずみずしさがあってつるんとしてるんです。そして餡があっさりしつつ、非常にジューシー」
――水餃子っぽいということは、まさかドボンですか?
「そのまさかです(笑)。生ニラがたっぷり浮いたニラそばと一緒に食べたり、その餃子をニラそばの中にドボンと入れて食べる。ちょうどニラそばのスープが餃子のタレの代わりになって最高なんです」

――ニラそば、確かにすごい量のニラですね。
「1杯のニラそばに、ニラをひと束使っているそうです。そして、その上から焦がしゴマ油をたっぷりかけてあって、香りも旨味もすごいんです。

――聞いているだけで、ニラそばと餃子の相性の良さが伝わってきます。ほかにもオススメありますか?
「あとは、から揚げも旨いですね。カリッカリの衣で、肉のジューシーさが半端なくて、ほんと美味しいです。ぜひ食べに行ってみてください」
・・・・・
というわけで後日、『多来福』さんに行ってみました。休日の昼すぎ、駅からも結構歩く、辺鄙な場所にあるにもかかわらず、店内・店外合わせて10人ほどの行列ができていました。
並ぶこと30分ほどで入店。ニラそば、餃子をいただきましたが、話に聞いていた以上に美味しくて大満足! ここは通い倒して、他のメニューも全部制覇したいと思いました。
(撮影・文◎土原亜子)
●SHOP INFO

中華料理 多来福(たらふく)
住:東京都練馬区豊玉中2-15-14
TEL:03-3993-4634
営:11:30~14:30、17:00~20:30
休:木