開業45周年で生まれ変わるハイアット リージェンシー 東京。中国料理『翡翠宮』の人気ランチが魅力的

●1980年開業の『ハイアット リージェンシー 東京』にある中華料理『翡翠宮』で長年支持されているランチセット「蓮華」の人気の秘訣を探りました。

1980年9月15日、東京・西新宿に日本初のハイアットホテルとして『ホテルセンチュリー・ハイアット』（現ハイアット リージェンシー 東京）が開業。

　712室の客室のうち601室が新デザイン、残りも細部まで改装しています。ホテルの顔ともいえるアトリウムロビーは、1万個を超えるスワロフスキー©クリスタルで装飾された巨大な「エンペラー・シャンデリア」を活かし、ホテルの歴史と現代美を融合させたデザインに刷新。『Nineteen Eighty Lounge ＆ Bar』もオープンし、そのクラシカルモダンな空間が話題を呼んでいます。

　新たな歴史を刻み続ける『ハイアット リージェンシー 東京』ですが、ホテル開業時より本格的な中華料理を提供している『翡翠宮』もこのホテルの財産の一つ。

『翡翠宮』の料理長、松本真也シェフ。入社してから『翡翠宮』一筋34年、海産物を使った煮込み料理や上海料理を得意とし、素材の旨味を最大限に引き出す卓越した技術とセンスが光る一皿で魅了し続けている

　とくに、年4回メニューが新しくなる人気のランチセット「蓮華-RENKA-」は、大皿料理を基本とする中華料理を、一人で訪れても様々なメニューを楽しめるようなコース仕立てになっています。

少量ずつ人気メニューを網羅できるランチセット「蓮華 -RENKA-」

工芸茶「カーネーション仙桃」1,815円（税・サービス料込）

　中国茶のラインナップが充実しているので、お茶好きならぜひ味わってみてください。今回選んだのは、工芸茶「カーネーション仙桃」。ゆっくりと花が開く様も楽しみつつ、繊細に盛りつけられた前菜三種からコースがスタートしました。

ランチセット「蓮華」6，325円（税込）。内容は、前菜三種盛り、押し豆腐入り鶏白湯スープ、点心二種、バラエティプレート（メイン4種）、蟹肉と花芽わさびの炒飯、杏仁豆腐

　2種類の点心はお好みでお酢やラー油などをつけて。エビ餃子は、皮の弾力と中のプリっとしたエビの食感と旨味が際立ち、序盤から満足感も高まります。

　このあと、鶏白湯の押し豆腐入りスープがサーブされ、季節の変わり目にある体をやさしく包み込むような滋味深く、心ほぐれる味わいを堪能しました。

4種類のメインディッシュを楽しめるバラエティプレート

　お待ちかねのメインディッシュは、目にも美しいバラエティプレート。名物の北京ダックをはじめ、小海老のスパイシー揚げ、帆立と春雨の蒸し物、牛肉のオイスターソース炒めと4種類のメイン料理を少量ずついただける贅沢な一皿です。

　一つひとつ丁寧な手仕事で仕上げられ、どの料理も食材本来の旨味を引き立てる絶妙な味付け。まるで絵巻のように、雅やかに移り変わる味わいにうっとりします。

締めには、「蟹肉と花芽わさびの炒飯」

　蟹肉と花芽わさびと華やかは香りを堪能しながらも、口当たりはふわっと柔らかで、すっかり胃袋も落ち着きます。

杏仁豆腐

　最後にいただいた「杏仁豆腐」は、しっかり冷えていて、なめらかなさが心地よさを与え、杏仁の香りと品の良い甘みが癒してくれました。

　ちなみに、お茶は蝋のおかげで適温が保たれ、飲み切った頃合いを見計らって、お湯を足してもらえますので、最後の余韻までしっかりと堪能できますよ。

　この記事でいただいメニューは、6月30日（日）までの提供ですが、7月からは新たなメニューに変わります。季節ごとに訪れて味わいたい珠玉のコースです。

（撮影・文◎亀井亜衣子）

●SHOP INFO

店名：翡翠宮（ハイアット リージェンシー 東京1階）

住：東京都新宿区西新宿2-7-2
営：11：30～15：00（L.O.14：00）、17：30～22：00（L.O.21：00）
休：火曜
https://www.hyatt.com/hyatt-regency/ja-JP/tyoty-hyatt-regency-tokyo/dining