夏野菜のイメージが強い「茄子(なす)」。旬を迎えるのは夏から秋ですが、栽培や収穫時期によって調理方法を変えるとぐっと美味しく味わうことができます。

そこで、夏に獲れるなすの栄養素と、美味しい食べ方を紹介します。

夏と秋で変わる「なす」の特徴

なすは夏と秋で食べ方を変えるのが最適解!夏の旨レシピ「揚げなすの味噌汁&アレンジそうめん」
スーパーで買う時は皮のハリやツヤに注目

 なすの旬は、一般的に5月から10月頃と言われています。その中でも7月~8月に収穫の最盛期を迎え、艶があり、みずみずしいなすが売り場に並びます。

 夏場に出回るなすは、皮が厚めでしっかりと張りがあり、揚げ物や炒め物など油を使って調理する料理が合います。水分も豊富に含まれているので、揚げるとじゅわっととろけるような食感になるのが特徴です。

 一方、「秋なす」もごちそうの象徴とされていますね。こちらは皮がやわらかく種が少な目なこともあり、焼きなすやなすの煮浸しなど繊細な味つけの調理が向いています。

抗酸化作用、カリウム、葉酸、食物繊維。夏にうれしい栄養素も

 なすは果肉の90%以上が水分で構成されていると言われていますが、ナスニンやカリウム、葉酸など特徴的な栄養素も含まれています。

 ポリフェノールの一種であるナスニンは、抗酸化作用があり、細胞の老化予防や高血圧のリスクの低減を期待できます。皮に多く含まれていますので、ぜひ皮も一緒に食べましょう。カリウムも含まれていますので、むくみが気になる夏場にはぴったりの食材ですよ。

 ということで、栄養素を逃がさないよう皮ごと調理する揚げナスを使ったみそ汁と、残ったみそ汁で作るそうめんのレシピを紹介します。

「とろける揚げナスのみそ汁」の作り方

なすは夏と秋で食べ方を変えるのが最適解!夏の旨レシピ「揚げなすの味噌汁&アレンジそうめん」

◎材料(4人分)

ナス……2本
水……500ml
味噌……大さじ2
揚げ油……適量(ごま油がおすすめ)

◎作り方

1.鍋で水を沸かし、味噌を溶いておく

なすは夏と秋で食べ方を変えるのが最適解!夏の旨レシピ「揚げなすの味噌汁&アレンジそうめん」

2.なすはヘタを落とし、縦半分に切ってから食べやすい大きさに切ります
<Point>皮に浅い切れ目を入れておくと味がよく染み込みます

なすは夏と秋で食べ方を変えるのが最適解!夏の旨レシピ「揚げなすの味噌汁&アレンジそうめん」

3.多めに油をひいたフライパンで、揚げ焼きにします

4.しんなりしたらそのまま1の鍋へいれて、ひと煮立ちさせたら完成!
<Point>出汁をいれなくても、油を吸った揚げナスの旨味だけで美味しいみそ汁に

なすは夏と秋で食べ方を変えるのが最適解!夏の旨レシピ「揚げなすの味噌汁&アレンジそうめん」

冷やしてもう一品! 揚げナスのそうめんつけだれ

なすは夏と秋で食べ方を変えるのが最適解!夏の旨レシピ「揚げなすの味噌汁&アレンジそうめん」
先ほどのみそ汁を冷やして、めんつゆを加えて塩味を調整

 さて、先ほどのみそ汁を冷やし、お好みでめんつゆを適量加えて、そうめんのつけダレにするのも一興です。

なすは夏と秋で食べ方を変えるのが最適解!夏の旨レシピ「揚げなすの味噌汁&アレンジそうめん」
トマトに含まれるリコピンも加熱によって吸収されやすくなると言われています

 揚げなすとサッと火を入れたトマト、大葉、かいわれ大根、ショウガなどの薬味を加えて、さっぱりといただけます。

なすは夏と秋で食べ方を変えるのが最適解!夏の旨レシピ「揚げなすの味噌汁&アレンジそうめん」
[食楽web]

 なすの甘みと味噌、めんつゆの旨みが融合した冷たい味噌ベースのスープのような味になります。夏バテ気味の日のご飯にもピッタリですよ。スタミナをつけたい気分の時は、肉そぼろや七味を加えてみてください。火照った体に染みわたる夏のごちそうそうめんです。

 今しか味わえない夏なすの魅力を存分に楽しんでみてくださいね。

(撮影・文◎亀井亜衣子)

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