●『スヌーピーは、今日も語る。- PEANUTS 75th Anniv.-』が、銀座ソニーパークで2025年8月11日まで開催中。
1950年に連載が始まり、2025年で誕生75周年を迎えたコミック『PEANUTS』。

長年愛され続け、大人のファンをもひきつける名作です。ファンの心をわしづかみにして離さない理由は、登場するスヌーピーやチャーリー・ブラウンといったキャラクターたちが紡ぐウィットとユーモアに富んだ“言葉”たち。

現在、言葉にフォーカスを当てたイベント『スヌーピーは、今日も語る。- PEANUTS 75th Anniv.-』が銀座ソニーパークで8月11日まで開催中です。その見どころをご紹介しましょう。
『スヌーピーは、今日も語る。- PEANUTS 75th Anniv.-』に潜入

本イベントは、コミックに登場する数々の言葉を「展示」「グッズ」「食」の切り口で味わえるユニークな展示です。

詩人・最果タヒさんや音楽家・青葉市子さん、芸人のラランド・ニシダさん、フードエッセイスト・平野紗季子さんら10名のゲストキュレーターによる展示は、地上4階から地下2階までをダイナミックに展開しています。

PEANUTSファンだけでなく、言語表現を愛する人にも見どころ満載の内容です。有名すぎるキャラクターゆえ、今までコミックスを読んだことがなかったという人こそ、新たなPEANUTの魅力に出会えるはず。

さらに、印象的な最果タヒさんによる鏡を使ったインスタレーションも見どころ。見るだけでなく、体験型の展示も豊富で、実際に手に取り、目で見て、耳で味わえるよう、言葉という表現を様々な形で表現されています。

写真映えする展示や、思わずシャッターを切りたくなる細かな仕掛けがちりばめられていますので、ぜひ実際に足を運んで発見してみてくださいね。
推しメニュー!セリフを噛み締めながら味わいたいコラボ料理たち

キャラクターやコミックスとレストランがコラボするのは、昨今では定番の流れになっていますが、今回、あえて推したいと思えるほどに、コラボメニューの完成度が非常に高いです。

「ちょっと少ない、だから良い」をコンセプトとする、地下3階のカジュアルダイニング「1/2」では、イベント限定のコラボプレート全6種類を展開します。
スヌーピーやチャーリー・ブラウンなど主要なキャラクターたちの人物像や印象的な言葉からインスピレーションを受け、定番の洋食にアメリカンのエッセンスを加えたオリジナルメニューを展開しています。

「僕は負けてグチグチは言わない、負けっぷりのいい敗者なんだ。」
このチャーリー・ブラウンの象徴的なセリフにインスパイアされた2つのメニュー。かわいらしい見た目ながらも本格的な味わいのエッグベネディクト仕立てのオムライスと、よく煮込まれた牛肉のハヤシライス。濃厚な卵黄ソースやとろとろの牛肉の煮込みなど、丁寧に作られています。ちなみに、それぞれにつけられたメニュー名もとてもチャーリーっぽい! ぜひ言葉と一緒に味わってみて。

言葉のテーマは、「空は何色で塗ればいいんだろう?」。シュルツの詩的なセリフにインスパイアされたメニューは、「豆畑のスラッピー・ジョー風バオサンド」と「舞茸とブラウンマッシュルームのフムス」。

サリーをイメージしたベリーたっぷりのふわふわパンケーキや、ウッドストックのメープルシロップたっぷり生ドーナツなど、どのプレートも見た目と味の両方を楽しめる仕上がり。2分の1サイズのポーションなので、複数の料理を頼んで食べ比べしやすいのも魅力ですよ。

地下2階のショップでは、平野紗季子さんがセレクトした「しあわせは付け合わせのフライドポテト」と書かれたプレートや、長谷川昭雄さんによるメッセージ入りTシャツ「誰にだって希望は必要だ Tee」など、ここでしか買えない限定グッズを販売しています。
言葉を通じたアートとグルメ体験をこの夏、銀座で体験してみてはいかが。
(撮影・文◎亀井亜衣子)
●DATA
スヌーピーは、今日も語る。- PEANUTS 75th Anniv.-
会場:Ginza Sony Park(東京都中央区銀座5-3-1)
会期:2025年7月16日(水)~8月11日(月・祝)
時間:10:00~20:00(7月29日より11:00~19:00)
※カジュアルダイニング「1/2」は11:00~21:00(LO 20:00)
チケット料金:一般1,500円(前売1,300円)、中高生1,000(前売800円)、小学生以下無料※地下2階・3階・4階のみチケット制。他フロアは入場無料
https://www.sonypark.com/