●長野県茅野市の「東急リゾートタウン蓼科」内にある「TENOHA蓼科」エリアが、2025年7月26日にオープン。蓼科の魅力を「味わい・遊び・学べる」新たな施設をレポートします。
「TENOHA蓼科」には、地元産野菜や食品、日用品を扱うグローサリーショップや、自家製ソーセージと高原野菜を使用したホットドッグが味わえるカフェに加え、蓼科の自然に触れることができる体験施設や多様な過ごし方が叶うワークスペースなどもオープン。
「TENOHA 蓼科」エリアがある「東急リゾートタウン蓼科」は、森の恵みを最大限に生かしたリゾートタウンです。「地域環境」「自然環境」の価値創出および発信拠点としてさまざまなな取り組みを行っています。

新たに新設された遊歩道には、木製の水車が登場。美しく澄んだ水が流れています。その下には「魚つかみどり」や「つりぼり」があり、獲った魚は1匹300円で焼いてもらうことができます。

遊歩道の奥には木製のベンチや遊具などがあり、思い思いにくつろぐことができます。

イベント時は地元の野菜やワインなどを販売するマルシェが開催されます。マルシェでは、出店者から製造過程などを聞きながら、食品やワインのテイスティングもできます。作り手の思いに耳を傾けながら味わうこだわりの逸品の美味しさは格別。

マルシェで購入したものを芝生ゾーンで堪能。心地よい風に吹かれながら、思い思いのリゾートタイムを過ごすことができます。
多様な過ごし方ができる「ワークラボMORIGURASHI」

ワーキングスペース「ワークラボMORIGURASHI」も内装をリニューアル。
個室ブースや会議室などもあるので、ワーケーション合宿にも最適(会議室や個室ブースの利用は予約制・有料)。
窓の外に見える豊かな自然を眺めながら仕事をすれば集中力も高まりそう。
森の素材を五感で学ぶ「TENOHA TATESHINA Lab.」

蓼科の森や木に触れて学ぶことができる体験型施設が新規オープン。ここでは草木のたたき染めや植物標本づくり、ルームスプレー作りが体験できます。

冬季クローズ期間を除く通年、自然の豊かさを学べるワークショップを開催していますので、ハーブの香り漂う空間で学びと癒しの時間を過ごしてみては。
おしゃれなローカルフードをお土産に!「EMMA’s FOOD & GROCERY」

遊歩道を降りた先にある「EMMA’s FOOD&GROCERY」は、長野県を拠点に、地域の林業事業体と提携し、森林資源の利活用に取り組む「yaso」が手がけるカフェ&ショップです。

“食と暮らしを楽しむ“をコンセプトにしたローカルプロダクツや朝採れ野菜、「EMMA’s」オリジナル商品、信州の選りすぐりの逸品など、この場所ならではのアイテムがズラリと並んでいます。
自家製ホットドッグが自慢の「EMMA’s HOTDOG」でランチ

併設のカフェではお昼どき、信州ポークやジビエを使った自家製ソーセージと高原野菜のホットドッグが味わえます。
セットのドリンクも「八十茶(赤松のお茶)」や「八ヶ岳のルーバブソーダ」(+300円)など、蓼科ならではのドリンクも提供しています。

同店のおすすめメニューは信州ポークを使用した「ニュージャージー」。
弾けるような歯応えのソーセージから溢れ出る肉汁、卵のコクと旨み、そしてシャキシャキの新鮮な野菜が混ざり合い、思わず唸ってしまう美味しさです。

信州産の鹿肉を使用したソーセージは、スパイスの香りや濃厚な味わいが楽しめます。添えられたブルーベリーのジャムとの相性も抜群。
クラシカルな雰囲気の「蓼科東急ホテル」にステイ

「東急リゾートタウン蓼科」の中にはさまざまなタイプの宿泊施設があり、その中でも「蓼科東急ホテル」は、クラシカルで格式あるホテルです。

館内は風格のあるヒュッテのような雰囲気が漂い、ラウンジには大きな暖炉が。整えられたプライベートガーデンや野外プールも完備しています。

お部屋は落ち着いたヨーロピアンリゾート風。窓の外には絵画のように美しい景色が広がり、都会ではなかなか聴けない野鳥たちのさえずりに心が癒されます。
また、今回、一部客室がコンセプトルーム「Karamatsu Classic」に生まれ変わりました。

「Karamatsu Classic」は“五感とらえるカラマツ”をテーマに、天井や壁面、家具やアートにいたるまで、客室の随所に地域産のカラマツ材を使用。
バスアメニティには、カラマツから抽出した精油を使用しており、やさしい木の香りでリラックスできます。
森の中の温泉「スパリゾート鹿山の湯」

入浴は「東急リゾートタウン蓼科」内にある「スパリゾート鹿山の湯」へ。
泉質は肌触りの柔らかい弱アルカリ性の単純泉。内湯の他に、打たせ湯やサウナもあり、森の澄んだ空気が吹き込み、森林浴を楽しみながらゆったりと温泉に浸かれます。

また、同建物には大小2つの屋内プールもありリフレッシュに最適です。
1日限定イベント「森と火と食卓 2025 in 蓼科」

今回2期開業イベントとして、1日限定のライブキッチン式イベント「森と火と食卓 2025 in 蓼科」が行われました。

本イベントは、「顔の見える食卓作り」をテーマに、食を通じて全国各地の風土や生産者の魅力を繋ぐ料理を“旅する料理人”三上奈緒さんによるユニークなスタイルのライブキッチンパフォーマンスです。

大きな焚き火場に、蓼科周辺の山で獲られた鹿肉を吊るし、メラメラと燃え盛る薪火でワイルドに焼き上げます。


最初の方に供されたのは、ズッキーニの花をフリットにしたものと、北あかりとアンデスレッド、2種のじゃがいもを使用し、鹿の骨でとった出汁を合わせたピュレ。

ズッキーニ、ピーマン、鞍掛豆、トマト、ブルーベリー、カッテージチーズ、バゲットなど盛り沢山なサラダ。
丸々焼かれたピーマンは、普段タネを取りがちですが、実は種ごと食べると美味しさが増します。

お次は能登産のサザエと椎茸のソテーが運ばれてきました。
なぜ蓼科でサザエなのかというと、三上さんが能登の震災時に炊き出しを行ったことがきっかけで豊かな食材と出会い、その美味しさに惚れ込んだそう。

鹿の脚の丸焼きを食べやすい形にカットしたら、炊きたてのパエリアと一緒に提供されます。

鹿の骨の出汁で炊いたパエリアは、鹿脚の丸焼きや夏野菜のサルサやガーリックマヨネーズ、ミックスハーブソースなどをまぜ合わせて味わいます。

フレッシュな野菜の歯応えや奥深い味わいのパエリア、クリーミーなパンチの効いたガーリックマヨソースなど、全てがバランスよく調和し、今まで食べたことがない味わいでした。

参加者みんなで協力し、竹筒に生地を巻き付けて完成させたバウムクーヘンは、大人も子どもも焼き上がりが楽しみで大興奮。

まだ熱が残る焼きたてのバウムクーヘンに、赤紫蘇とルバーブの甘酸っぱいグラニテ、爽やかな香りのホーリーバジルのアイスを添えた一皿が運ばれてきました。
外で食べているとは思えないほどのおいしさに感激。
まとめ
「東急リゾートタウン蓼科」では、「TENOHA蓼科」を通して、地域の人たちとの交流や長野県の森に触れることができる、さまざまなイベントが随時行われます。観光もいいですが、一日中森の中でのんびり過ごすのもおすすめ。ちょっぴりお疲れ気味な時の旅先として候補に入れてみては?
(撮影・文◎牡丹餅あんこ)
●DATA
TENOHA蓼科(テノハたてしな):
住:長野県茅野市北山鹿山4026-2 東急リゾートタウン蓼科内
営:9:00~17:00
休:水曜(夏季期間は毎日営業)
https://www.tateshina-tokyu.com/tenoha/