●茅乃舎だしで知られる『久原本家グループ』が新たに立ち上げたブランド『北海道久原』より、北海道産食材で作る「北海道コンソメ 液体タイプ」が誕生しました。
福岡県久山町に本社を構える『久原本家』は、「モノ言わぬモノに、モノ言わすモノづくり」を理念に、日本の食文化の楽しさ、おいしさを世界に発信する食品総合メーカーです。
グループは『茅乃舎』や『椒房庵』といったBtoCブランドに加え、『久原醤油』や『北海道久原』といったBtoBブランドも展開しています。

今回新発売となった『北海道久原』の「北海道コンソメ 液体タイプ」(以下、北海道コンソメ)は、これまで顆粒や固形タイプが主流だったコンソメを液状かつ希釈タイプにした商品です。めんつゆなどと同じように、スープや炒めものの味付けや、隠し味としても使いやすくなっています。

当日の試食会では、普段料理教室を開催するプロの料理家など多数の参加者が集い、調理と試食を体験しました。参加者からは、液体タイプは画期的という声が多く寄せられました。

「固形や顆粒では難しかったコンソメジュレや冷製スープが格段に作りやすくなる」や「鶏むね肉を漬け込むというアイディアも素晴らしく、肉が柔らかく仕上がっている」と料理家ならではの視点も印象的でした。
原料には北海道ならではの食材をふんだんに使用。玉ねぎ、とうもろこし、昆布を主原料に、鮭節を隠し味に加えているのも北海道らしいポイントです。鰹節と比べると香りが穏やかですが、豊かな旨味を持ち合わせ、他の素材との相乗効果を生むのだとか!
ということで、実際に試食会で提供されたリゾットとカツレツのレシピをご紹介します。リゾットは冷ご飯で、カツレツはヘルシーな鶏むね肉を使って、家計にやさしい本格イタリアンレシピです。
「鶏むね肉のカツレツ ~トマトソース添え」の作り方

◎材料(2~3人分)
鶏むね肉……1枚(約300g)
北海道コンソメ……大さじ2
薄力粉・卵・パン粉……各適量
オリーブ油……適量
トマトソース
ミニトマト……10個
北海道コンソメ……小さじ1
オリーブ油……小さじ1
バジル……適量
◎作り方
1.鶏肉は1cm幅のそぎ切りにして、バットに並べ、北海道コンソメをまんべんなくふりかけて下味をつける。
2.トマトソースを作る。ミニトマトを8等分に切り、北海道コンソメ、オリーブ油、ちぎったバジルと混ぜ合わせる。
3.鶏肉に薄力粉→卵→パン粉の順に衣をつけ、170℃に熱した油で揚げ、2のソースを添える。
「茸(きのこ)リゾット」の作り方

◎材料(2人分)
・米……1合
A
・北海道コンソメ……大さじ1
・水……180ml
・きのこ類(ブラウンマッシュルーム、舞茸など)……100g
・玉ねぎ……30g
・煮詰めた白ワイン……小さじ1
・オリーブ油……小さじ2、
・北海道コンソメ……小さじ2
・水(分量外)……100ml
・パルミジャーノ・レッジャーノ(またはパルメザンチーズ)……10g
・イタリアンパセリ……適量
◎作り方
1.洗った米にAを加えて炊き、150g取り分けて冷蔵庫で冷やす。きのこと玉ねぎはみじん切りにする。
2.オリーブ油を熱したフライパンにきのこと玉ねぎを入れてよく炒める。
3.炊いた米を加え、煮詰めた白ワイン小さじ1を入れてアルコールを飛ばす。
4.水(分量外)100mlと北海道コンソメを加え、水分がなくなるまで煮る。
5.仕上げにパルミジャーノ・レッジャーノを混ぜ合わせて器に盛り、イタリアンパセリを飾る。
自宅で作るオムレツもホテル仕様になる!


畜肉系のエキスを一切使っていないのも大きな特徴で、一般的なコンソメのような強い風味がなく、クセがない分、どんな料理にも合わせやすいのが魅力だと感じました。そのままかけたり、スープとして飲んだり、食材を漬け込んだりと、万能調味料のごとく幅広いシーンで活躍しそうです!
今回開発に関わったのは北海道出身の開発者で、実に3年もの歳月を費やした熱のこもった商品です。生まれ育った地元を離れたからこそ気づいた、北海道産食材の美味を、久原らしく“出汁製品”として昇華させています。
単なる調味料にとどまらず、地域の恵みを再解釈し、現代の食卓に新しい価値を届ける存在として、今後も注目したい企業です。
(撮影・文◎亀井亜衣子)
●DATA
久原本家グループ
https://kubarahonke.com/