●寒さに強い特性から、春と秋に2度の旬を迎えるチンゲン菜。今まさに食べ頃を迎えているチンゲン菜のおいしい見分け方と簡単レシピ2品をまとめました。
中華料理の食材としておなじみのチンゲン菜。ハウス栽培も盛んで、一年中スーパーで見かけますが、旬としては3月~5月、9月~11月の2度訪れます。

気温が下がる晩秋は、茎がしっかりして甘みが強く、葉はやわらかくてえぐみが少ない味わいの旬を迎えます。炒めてもシャキッと歯ごたえが残り、スープで煮ると旨みがじんわり広がりますよ。
まさに今が食べ頃のチンゲン菜。その特徴とおいしさの見分け方、簡単に作れるレシピをご紹介します。
おいしいチンゲン菜の見分け方は3つ

チンゲン菜に限らず、野菜や果物は色や断面に注目してみましょう。とくに、チンゲン菜のおいしさは茎にありますので、ふっくらと膨れているものは特に甘みがあり、ジューシーな味わいを楽しめます。
●ポイントは3つ
葉:鮮やかな緑色。ピンと張りがある。
茎:幅広く肉厚でツヤがある。根元がふっくらしているもの。
切り口:なるべく白くてみずみずしいもの。
「巣ごもり風チンゲン菜のコンソメ煮」の作り方
さて旬のチンゲン菜の甘さとシャキっとしたみずみずしさを味わえるレシピを2品紹介します。まずはベーコンとコンソメ、卵のまろやかさが重なる柔らかなスープ仕立ての一皿。

◎材料(2人分)
・青梗菜……1株
・ベーコン……2枚(長いタイプなら1枚)
・卵……1個
・顆粒コンソメ……小さじ1
・水……100ml
・塩、コショウ……適量
◎作り方
1.青梗菜は茎と葉を分け、食べやすい大きさに切る。ベーコンは短冊切りにする。
2.小鍋に水とコンソメを入れて沸かし、茎の部分とベーコンを加えて2~3分煮る。

3.葉を加えてさっと火を通し、中央に卵を割り入れる。
4.ふたをして弱火で1~2分、半熟状になるまで蒸し煮にする。
5.塩・コショウで味を整えて完成。
「チンゲン菜のステーキ」の作り方

チンゲン菜も切り方によって、食感に変化があり、食べ応えも増します。茎に沿って、半分にしたり、4分の1にしたり。そのまま焼き目が付くくらいに焼いて、鰹節と醤油をかけたり、挽肉をかけたりしてもおいしくいただけます。
ごま油でラー油をかけたり、オリーブオイルで焼いてパルメザンチーズをかけたり、比較的、プレーンな味わいだからこそ合わせる調味料によって変化を楽しめる食材ですよ。
晩秋のチンゲン菜は、炒めても煮ても美味な万能野菜。鮮やかな緑とシャキシャキ感を生かして、食卓に彩を添えてみませんか。
(撮影・文◎亀井亜衣子)