鹿児島の超有名店『黒かつ亭』をご存知でしょうか? 鹿児島市内で2店舗を展開し、行列が絶えない人気店です。筆者が、数年前に鹿児島を訪問した時に衝撃を受けたのが、こちらの『黒かつ亭』の黒豚とんかつだったんです。

それが昨年、東京駅八重洲の一番街にオープンし、東京でも味わえるようになったというではありませんか。これは気になる! というわけで、早速取材してきました。

 とんかつのメニューは全て鹿児島県産の黒豚を使用。サツマイモを食べて健康的に育てられた黒豚は甘みがあり、適度に締まった肉質は歯切れが良く、旨みがギュッと詰まっているのが特徴です。その黒豚を思い切り堪能できる『黒かつ亭』のこだわりとおすすめメニューを、東京店店長・日高さんに伺いました。

『黒かつ亭』が美味しい理由とは?

鹿児島の超人気とんかつ店『黒かつ亭』が東京進出。絶品黒豚とんかつを食べてきた!

 まずは豚肉。鹿児島から直送された黒豚は、旨みを限界まで引き出すため、約2週間熟成させて、丁寧に筋切りして脂身の調整を行います。また、肉を包むパン粉は、肉の歯切れを良くするため粗挽きの生パン粉を焙煎してサクサク食感を生み出しています。カラッと揚がるように、油はキャノーラ油とラードをブレンド。お米は、鹿児島県産「伊佐米」。粒が大きくベタつかない甘みが魅力です。

鹿児島の超人気とんかつ店『黒かつ亭』が東京進出。絶品黒豚とんかつを食べてきた!

 そして最後はソース。3種類のつけだれでいただきます。

左から、特製黒ソース、塩、大根ポン酢ダレの3つ。お好みで胡麻をひいていただきます。まず塩で食べてみると、黒豚本来の味が良くわかります。おすすめは、たっぷりのフルーツをベースにた特製黒ソース。フルーツの爽やかな甘みが光る、店のいち押しソースです。時々、さっぱりとポン酢でいただくのも楽しく、さまざまな味が楽しめます。

 黒豚、パン粉、油、米、そしてソースと、とにかくこだわりがすごい同店ですが、日高店長のおすすめの黒豚とんかつのメニューをご紹介しましょう。

“ロースもヒレも両方食べたい!”を叶えてくれる「黒かつ定食」

鹿児島の超人気とんかつ店『黒かつ亭』が東京進出。絶品黒豚とんかつを食べてきた!

 東京店の一番人気のメニューは「黒かつ定食(1,890円)」。こちらはロースとヒレの2つの部位が楽しめます。さっぱりとやわらかいヒレ、脂身の甘さが美味しいロース、食べてみると同じ黒豚なのに全く異なる味わいです。もちろんメニューには、「ロース定食」「ヒレ定食」もありますが、一皿で両方味わえるのはものすごくお得ですよね。一番人気というのもうなずけます。

黒豚の旨さ全開!「特上ロース定食」

鹿児島の超人気とんかつ店『黒かつ亭』が東京進出。絶品黒豚とんかつを食べてきた!

 黒豚の美味しさを思う存分満喫するなら「特上ロース定食(2,390円)」がおすすめです。こちらはロースの中でも、黒豚一頭から6食分しか取れない貴重な部位を使用した1日限定10食の限定メニュー。

リブロースに近い感じの上質な味わいは、肉の甘みと旨みが口中に染み渡り、黒豚の美味しさを最大限に実感できます。

あふれる肉汁がたまらない「鹿児島メンチカツ

鹿児島の超人気とんかつ店『黒かつ亭』が東京進出。絶品黒豚とんかつを食べてきた!

 ランチでもディナーでも、プラスもう一品オーダーしてみたいのが「鹿児島メンチカツ(350円)」。最上級の黒豚と玉ねぎをミンチにしており、黒豚の美味しさをダイレクトに味わえます。玉ねぎの甘みとあふれ出てくる肉汁がもうたまりません。『黒かつ亭』特製の黒ソースをたっぷりかけていただきましょう。

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 数年ぶりに東京店でいただいた感想は、「鹿児島で食べたとんかつと全く同じ味!」。当たり前のようでいて、これはとてもスゴイこと。鹿児島でしか味わえなかった名店の味を、東京でも全く同じに再現してくれるうれしいお店です。

●SHOP INFO

鹿児島の超人気とんかつ店『黒かつ亭』が東京進出。絶品黒豚とんかつを食べてきた!

店名:鹿児島黒豚とんかつ専門店「鹿児島 黒かつ亭」

住:東京都千代田区丸の内1丁目9-1 東京駅一番街B1F にっぽんグルメ街道内
TEL:03-6269-9123
営:10:00~23:00(22:00LO)
  ※ランチタイムは10:00~15:00
休:なし

●著者プロフィール

文・写真/矢巻美穂

国内、海外の旅行雑誌を中心に活動するカメラマン。趣味は温泉めぐりと食べ歩き。座右の銘は「美味しいものは産地で食べるに限る」。旬の美味しいものをその産地で食べることに興味津々。

著書に「トレッキングとポップな街歩き ネパールへ 」「とっておき! 南台湾旅事情故事」がある。

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