「もし雲を食べることができたら、一体どんな味なんだろう?」

 子供の頃、空を見上げながら一度はそう考えたことがあるのでは?

 そんな幼心を抱えて足を運んだのは、マンダリン オリエンタル 東京の1階「グルメショップ」。そこで出会ったのは、見た目も名前も夢のようなスイーツ、「KUMO(クモ)ケーキ」。

 このケーキ、平日は25個、土日は35個限定で、毎朝9時半から整理券が配られ、11時~15時の間に購入することができるという、まさに雲をつかむような幻の逸品。

 というわけで、季節ごとに限定フレーバーが登場するこの名物ケーキの魅力をご紹介していきましょう。

5つ星ホテルで楽しむ幻の「KUMOケーキ」の味わいとは?

【東京スイーツ】人気すぎて入手困難。5つ星ホテルの幻のケーキ「KUMOケーキ」を食べてきた
5つ星ホテル「マンダリン オリエンタル 東京」

 東京メトロ三越前駅直結、マンダリン オリエンタル 東京の1階にある「グルメショップ」。中央通りに面したガラス張りの外観とオープテラス席が品のある存在感を放ち、思わず足を止めたくなるような佇まいです。

 白を基調とした店内には、上質さと可憐さが絶妙に調和し、ホテルらしい凛とした品の中に、どこか温もりを感じさせます。

 そんな洗練された空間で出会えるのが、名前も見た目も夢のようなスイーツ「KUMOケーキ」。まるで雲をすくってポンと置いたかのような、軽やかで愛らしい一皿です。

【東京スイーツ】人気すぎて入手困難。5つ星ホテルの幻のケーキ「KUMOケーキ」を食べてきた
取材時の価格はイートイン2200円(持ち帰りは2160円)

「KUMOケーキ」は、その名の通り、まるで空からふわっと降りてきたようなビジュアルのこのスイーツは、まさに“雲を食べる”夢が叶う一品。

 外側を覆うホワイトチョコレートのコーティングは、スプーンを入れるとほろほろと崩れて、中にはふんわりと軽やかなムースがたっぷりと詰まっています。

 口に入れた瞬間、まず広がるのは、夏季限定の濃厚なマンゴーの甘み。そのあとを追うように、ヨーグルトのやさしい酸味と、ホワイトチョコレートのまろやかなコクがふわり。

 味の変化が一口ごとに移ろうのも楽しくて、まるで空の上を旅しているような感覚に。見た目の可愛さはもちろん、繊細で計算された味のレイヤーにただただ感動していました。

 幼い頃、空を見上げて「雲って食べられたらいいのにな」なんて思ったことがある方には、ぜひ一度味わってみてほしいスイーツです。

季節ごとに変わるキッシュも絶妙のおいしさ

【東京スイーツ】人気すぎて入手困難。5つ星ホテルの幻のケーキ「KUMOケーキ」を食べてきた
イートイン770円(持ち帰りは756円)

「KUMOケーキ」以外にも、店内にはパンやスイーツ、チョコレートなど、一つ一つ丁寧に作られた魅力的な商品がずらり。どれも丁寧に並べられていて、見ているだけでも心が弾みます。

【東京スイーツ】人気すぎて入手困難。5つ星ホテルの幻のケーキ「KUMOケーキ」を食べてきた

 この日は、季節限定の「キッシュ ラタトゥイユ」もいただきました。ズッキーニ、トマト、パプリカといった彩り鮮やかな野菜がたっぷり詰まっていて、野菜の甘みとしっかりとしたコクのある生地が絶妙な一品でした。

 季節によって並ぶものも変わるそうなので、訪れるたびに新しい出会いがあるのも楽しみのひとつです。KUMOケーキと一緒に、ぜひお気に入りの一品を探してみてくださいね。

まとめ

【東京スイーツ】人気すぎて入手困難。5つ星ホテルの幻のケーキ「KUMOケーキ」を食べてきた

 雲のようにふわりと軽く、やさしい甘さで心をほどいてくれる「KUMOケーキ」。幼い頃に空を見上げて思い描いた“雲を食べてみたい”という夢――その小さな願いを、大人になった今、そっと叶えてみませんか?

●SHOP INFO
グルメショップ(マンダリン オリエンタル 東京)

住:東京都中央区日本橋室町2-1-1 マンダリン オリエンタル 東京 1F
TEL:03‑3270‑8188
営:11:00~19:00
休:無休(マンダリン オリエンタル 東京に準ずる)

●著者プロフィール

【東京スイーツ】人気すぎて入手困難。5つ星ホテルの幻のケーキ「KUMOケーキ」を食べてきた

清水 麻依(しみず まい)

フードアナリスト/地方創生食文化大使。文化人類学ゼミナールに所属し、「日本における食の多様化と今後の課題」をテーマに研究を行う。食を通じた地域活性や文化継承に関心を持ち、各地の食文化に触れながら活動中。

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