⚫︎蕎麦が好きでお酒が好きな小宮山雄飛さんが、美味しいお蕎麦屋さん、そして蕎麦屋呑みの魅力を伝える連載。今回は両国駅からほど近い名店『江戸蕎麦 ほそ川』を訪問。
ご主人の細川貴志さんが埼玉県吉川市で開業したのが1985年、2003年に現在の両国に移転してからも早22年。
農家に出向いて自ら買い付けた蕎麦の実の皮を剥いて、石臼で十割蕎麦を自家製粉。ご高齢になられた今でも、調理場を一人で回し……。
とにかくご主人の“うまい蕎麦”への美学とこだわりがいたるところに詰まっている名店、それが『江戸蕎麦 ほそ川』です。
蕎麦前は絶品「焼きみそ」を肴に日本酒を一杯
まずは「焼きみそ」で一杯。味噌と一緒に焼かれた蕎麦の実が、ほくほくと柔らかくて美味しい素朴な味。季節によっては、ふきのとうなど木の芽も入るんだとか。
これはお酒をちびり系ですね。ということでご主人おすすめの特別純米酒「磯自慢」を一合。ほそ川のオリジナルラベルというところに、蔵元との信頼関係も感じます。
上品な吟醸香で、ほんのり甘味が。シンプルな焼きみそとの相性抜群です。
そして待望のお蕎麦。
まずつゆを飲んでみると、めちゃくちゃ上品な飲み干せる味。かといって、上品過ぎると蕎麦を食べる時に薄く感じてしまうものですが、その塩梅が絶妙なんです。
蕎麦をすすると、上品なつゆの旨みと蕎麦の香りが見事に合っている。単なる冷たいかけ蕎麦ではなく、「冷やかけ」という1つの料理として完成してます。
絶品の天ぷらとせいろで大満足
天ぷらは名物の「穴子天ぷら」。一番好きな調理が天ぷらだと言うご主人。活きのいい穴子は揚げると身のほうが締まり、ぎゅーっと反り返ってくると言いますが、見事に反ってます。
お箸で切って食べると、単にふんわりしているだけではなく、しっかりした身の弾力も感じて非常にウマい!
〆はシンプルな「せいろ」。まずはそのままたぐって、何もつけずに一口。
蕎麦の風味と水分量が絶妙で、ホントこれだけでも美味しくいただけます。かけつゆとは違い、濃口醤油を使ったつけつゆに蕎麦をちょこんと浸してすすると、「これぞうまい蕎麦!」と思わずにはいられないダイレクトな美味しさ。
現在は調理場がご主人のワンオペレーションということもあり、メニュー数などがやや少なめですが、一つひとつの素材と調理へのこだわりがすごいので、あれこれ食べなくてもしっかりと満足できます。
江戸の蕎麦の魅力を、存分に味わえる名店です。
(撮影◎橋本真美)
●SHOP INFO
江戸蕎麦 ほそ川
住:東京都墨田区亀沢1-6-5
TEL:03-3626-1125
営:11:30~16:00(15時半LO)
休:月・火(臨休あり。訪店前に電話でご確認を)
アクセス:大江戸線・両国駅A3出口より徒歩1分、JR総武線・両国駅東口より徒歩6分
●著者プロフィール
小宮山雄飛
ホフディランのVo&Key担当。ミュージシャンの傍ら、グルメ番長として食のシーンでも活躍し、様々な雑誌やWEBサイトでの連載、レシピ開発なども行う。著書には『旨い!家カレー』『レモンライス レシピ』『小宮山雄飛 今日もひとり酒場』など。テレビ、ラジオ番組などの出演も多数。









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