●西京漬けの老舗『京都一の傳』。自宅で手軽に、だけど贅沢な気分を味わえるとっておきの逸品をご紹介します。

 京都の料理といえば、何を思い浮かべますか? 
 おばんざい、湯豆腐、湯葉、お漬物……どれも魅力的ですが、筆者のおすすめは「西京焼き」です。

 日常の食卓にも、ちょっとしたご馳走の一品にもなる“京都”を感じられるお料理。

 今回は、自宅での簡単調理で本格的な味を楽しめる、京都を代表する西京漬けの老舗をご紹介します。

もうすぐ創業100年。愛され続ける「西京漬け」の老舗

 今回ご紹介するのは、西京漬けの専門店『京都一の傳(いちのでん)』。本店は永らく錦市場の近くにありましたが、この度「京都高島屋S.C.」の地下1階に移転し、2025年12月1日に先行オープンしました。阪急電鉄京都線「京都河原町」駅直結、京都市街の中心にありアクセス抜群です。

【京都】年末年始のご馳走や贈り物に大活躍。一度は食べてほしい『京都一の傳』秘伝の西京漬け
『京都一の傳』、京都高島屋S.C.専門店ゾーン[T8]に移転オープン

 飲食コーナーでは、看板商品の「蔵みそ漬」を定食形式でいただけます。また「蔵みそ焼」をはじめ、京都らしいお惣菜のテイクアウトも可能。2026年1月11日のグランドオープン以降は、お弁当も販売されるそうです。

 食欲が湧く西京焼きの優しい香り。今回は物販コーナーをメインにご紹介します。

『京都一の傳』の西京漬けは全て個包装になっており、ショーケースものは一切れから購入可能。自宅用にはもちろん、ちょっとした手土産にも良いですね。また、化粧箱に入った個包装の西京漬けは世代を問わず、贈り物に最適。お中元やお歳暮の利用も多いそうです。

【京都】年末年始のご馳走や贈り物に大活躍。一度は食べてほしい『京都一の傳』秘伝の西京漬け
物販コーナー。一切れから化粧箱入りのものまで、幅広いシーンに対応

自宅で手軽に、本格的な西京焼きを

 今回は、看板商品「蔵みそ漬」より、「銀だら」「骨取りさけ」「金目鯛」*を紹介します。

「銀だら」は、モンドセレクションで3年連続最高金賞を受賞している、根強い人気商品。他には、店員さんのおすすめから「さけ」「金目鯛」を選びました。

 我が家には2歳の子どもがいるので、ここ数年は「骨取り」とあらばすぐに購入します。手間なく安心して食べさせられるので、こういった一工夫が嬉しいですね。

*「骨取りさけ」「金目鯛」は本店もしくは「ジェイアール京都伊勢丹店」で販売中。「京都髙島屋S.C.店」では取り扱いがありません。

【京都】年末年始のご馳走や贈り物に大活躍。一度は食べてほしい『京都一の傳』秘伝の西京漬け
「銀だら」840円、「骨取りさけ」710円、「金目鯛」740円

 購入時に同梱していただいた「蔵みそ漬の上手な焼き方」を参照し、調理していきます。オーブントースター、グリル、フライパンで調理できますが、今回はおすすめのオーブントースターで焼きました。

 たっぷり漬け込んであるお味噌をふき取り、よく揉んだアルミホイルに乗せ、10分ほど加熱。魚の脂が出てきて、お味噌がジリジリと焼けていく、優しく香ばしい匂いがキッチンに立ち込めます。

【京都】年末年始のご馳走や贈り物に大活躍。一度は食べてほしい『京都一の傳』秘伝の西京漬け
自宅で簡単に調理できるのが嬉しい [食楽web]

 艶やかで、ほどよく焦げ目のついた西京焼き。匂いだけでごはんが進みそう。お箸を入れると、ほろっ。口に運ぶと、たちまち幸せな気持ちに。お味噌の風味がしっとりと広がり、身は締まっているのに柔らかく、ぎゅっと詰まった魚の旨味を感じます。

【京都】年末年始のご馳走や贈り物に大活躍。一度は食べてほしい『京都一の傳』秘伝の西京漬け
引き締まった身がほろっと崩れる「銀だら 蔵みそ漬」

魚の旨味を最大限引き出した逸品、奥深い味わいの秘訣

『京都一の傳』の西京漬けの美味しさの秘訣は、一尾ごとに手作業で整えられる魚の「切り身」、厳選された京都の伝統調味料をふんだんに使った「蔵みそ床」、季節や温度によって時間を変えて二昼夜以上じっくり漬け込む「“本漬け”製法」。

 素材へのこだわりはもちろん、手間暇をかけているからこそ、心と体に染み渡る奥深い味わいを生み出しています。

 今回ご紹介した「蔵みそ漬」のほかにも、焼き上げ済でレンジ調理の「焼き 蔵みそ漬」や、厳選魚介を使った「ご飯の友」シリーズなど、豊富なラインナップがあります。いずれも、自宅で手軽に、本格的な味を楽しめる商品です。

 一度味わうと忘れられない、京都の良さが詰まった幸せの味。

オンラインショップでも購入できるので、自宅の食卓の彩りに、大切な人への贈り物に、年末年始のご馳走にぜひお試しください。

(撮影・文◎あゆまろ)

●SHOP INFO
京都一の傳

○本店(~2025年12月30日まで)
住:京都市中京区柳馬場通り錦上る十文字町435番地
TEL:075-254-4070
営:物販…10:00~18:00
休:水曜(水曜日が祝日の場合、翌木曜日)

○京都髙島屋S.C.店(2025年12月1日先行オープン・2026年1月11日グランドオープン)
住:京都府京都市下京区四条通河原町西入真町52 京都髙島屋S.C.[T8]地下1階
TEL:075-708-3181
営:物販…10:00~20:00
  和食惣菜…11:00~20:00
お食事…11:00~20:00 (L.O.19:30)
休:京都髙島屋S.C.の休館日に準ずる
https://www.ichinoden.jp/

●著者プロフィール

【京都】年末年始のご馳走や贈り物に大活躍。一度は食べてほしい『京都一の傳』秘伝の西京漬け

あゆまろ

3級フードアナリスト。地方創生食文化大使。福岡県久留米市出身。大学進学とともに京都へ移住。卒業後は大阪にてIT職→食品メーカーで商品開発に従事。出産を機に再び京都へ。京都のほっこりあたたかい雰囲気と、美味しいものが大好き。京都グルメを中心に発信中。
@ayumaro_kyoto

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