●日本全国を仕事で飛び回るBEAMS JAPANの名物ディレクター・鈴木修司さん。尊敬してやまない『男はつらいよ』の寅さんのように、年の1/3は旅の空という鈴木さんが、旅先で見つけた「フーテンの寅みやげ」を紹介します。
今月の旅先は福井県・敦賀。日本海屈指の港町として古くから知られ、時代に応じてさまざまな発展を遂げて、独自の歴史を誇る由緒ある場所。今回ご紹介する“フーテンの寅みやげ”を見つけたのも敦賀です。
“フーテンの寅”こと映画『男はつらいよ』の主人公・車寅次郎は、お祭りや正月など神社や寺で商売に勤しむ姿が劇中で印象的に描かれています。
だから、というわけではありませんが、私も地方を訪れると、まずは土地へのご挨拶として神社や寺に参拝するようにしています。敦賀といえば、北陸道総鎮守、越前国一之宮の「氣比神宮」。襟を正して参拝させていただきました。そこで出合ったのが、なんとも愛らしく、かつ凛々しい面持ちの縁起物でした。
若い頃からなぜか「桃太郎に似ている」と言われてきた私。勝手ながら桃太郎に親近感を抱いています。そんなこともあり、桃太郎の縁起物を見つければ手に取らないわけにはいきません。購入したのが写真の桃太郎の土人形です。
地域の歴史や文化が詰まった縁起物や郷土玩具にも目がない私にとって、これはまさに出合いでした。これに限らず、日本各地には今なお多くの伝説や風習が残り、それにまつわる縁起物が存在します。土産話とともに、大切な方へ感謝や願いを込めて贈るのも素敵なことだと改めて感じました。
今回は自分への土産として、自宅の神棚にしばらく飾ることに。今年は仕事で大切な案件をいくつか抱えているので、桃太郎のような勝負運にあやかれたらとの願いを込めました。桃の部分が一般的な桃色ではなく青々と彩色されている点も印象的。配色や意匠も秀逸で、これほど整った見た目の土人形はなかなかありません。
敦賀といえば「敦賀ヨーロッパ軒」
敦賀での昼食は「ヨーロッパ軒 敦賀本店」へ。前日まで福井名物の蕎麦を食べ続けていたので、この日はボリューミーな一品を。店内には地元に長く愛されてきた老舗の雰囲気が漂い、港町らしい洋食文化の歴史も感じられます。敦賀を訪れたなら一度は足を運びたい名店です。
せっかくなので前日までの蕎麦の話も少し。
一日目は鯖江のそばの名店「亀蔵」でかき揚げ蕎麦を。地元産小麦を使用した十割蕎麦にこだわり、絶妙な揚げ具合のかき揚げも美味しい。福井の地酒と合わせたくなる一杯でした。次はぜひ夜に再訪したいところです。
二日目は武生駅近くの名店「御清水庵」へ。おろしそばで有名な人気店ですが、ここでも温かい蕎麦を注文。天ぷら盛り合わせは小サイズでも十分な満足感で、しかも良心的な価格。清らかな水で打たれた蕎麦と、揚げたての天ぷらの相性がたまりません。
天ぷらを小サイズにした理由は、名物の「とろろ昆布おにぎり」を食べるため。加えて、滋味深いきびだんごまでサービスで付いてきます。
仕事の合間の駆け足旅でしたが、短い時間ながら満足度は非常に高い滞在でした。北陸新幹線が敦賀まで延伸し、京都からの特急アクセスも良好。訪れやすくなった敦賀ですが、まだまだ人が少ない印象。
今回は触れられませんでしたが、もちろん海の幸や地酒も最高に美味しいです。日本全国、行きたい場所は尽きませんが、その中でも福井はいつも満足度が高い旅先。強くおすすめしたいと思います。
●著者プロフィール
鈴木修司(すずきしゅうじ)
BEAMS JAPANクリエイティブディレクター。三重県松阪市生まれ。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトを発掘。大学などで講師を務めることも。著書に『銘品のススメ』、監修書籍に『都道府県おでかけ図鑑』などがある。









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