●映画『下妻物語』の舞台として知られる茨城県下妻市。国道沿いに点在する“鶏推し”の専門店で名物「鶏の半身揚げ」を実食。

テイクアウトで味わったその実力と、骨まで活用できる楽しみ方をレポートします。

茨城県西部に位置する下妻市。映画『下妻物語』の舞台となり、主人公の女子高生がロリータファッションを好むことから「ロリータの聖地」として知られるエリアです。

一方で、豊かな自然にも恵まれ、散策が楽しい「砂沼広域公園」や関東最古の八幡さまとされる「大宝八幡宮」、モータースポーツの聖地「筑波サーキット」などもあり、都内からの日帰り観光にも適した街です。

映画『下妻物語』の舞台・茨城県下妻市で地元民が通う“鶏の半身揚げ”
「ロリータの聖地」としてだけでなく豊かな自然が広がる下妻
映画『下妻物語』の舞台・茨城県下妻市で地元民が通う“鶏の半身揚げ”
散策が楽しい「砂沼広域公園」

今年の正月、そんな下妻市を車で巡っていたところ、「鶏の半身揚げ」「鶏の丸焼き」「もも焼き」などをテイクアウト販売する店を複数見かけました。

なぜこれほど“鶏推し”なのか。もしかすると鶏料理は下妻のソウルフードなのでは——そう思った筆者は、「鶏の半身揚げ」を販売する『とり神』に立ち寄りました。

国道沿いの専門店『とり神』で「鶏の半身揚げ」をテイクアウト

映画『下妻物語』の舞台・茨城県下妻市で地元民が通う“鶏の半身揚げ”
国道沿いにある「鶏の半身揚げ」専門店『とり神』

『とり神』が店を構える国道沿いは、下妻市の生活動線ともいえるエリア。地元ナンバーの車が多く走り、地域密着型の店舗が点在しています。

黒と黄色を基調とした外観が目印の『とり神』。名物は「鶏の半身揚げ」(780円)で、たい焼きなどの甘味も販売しています。

本来は焼き上がりまで20~30分ほどかかるため、事前の電話注文がおすすめとのこと。

その場合は100円引きになるそうです。

この日はタイミングよく焼き上がりがあり、待つことなく購入。テイクアウトして東京の自宅へ持ち帰りました。

秘伝の麹ダレが生む、上品でヤミツキになる味わい

映画『下妻物語』の舞台・茨城県下妻市で地元民が通う“鶏の半身揚げ”
購入から数時間経ってもパリパリ感が持続

さっそく実食。数時間経過しているにもかかわらず、外側はパリパリのままです。秘伝の麹ダレに漬けて揚げているとのことで、この食感はその効果と絶妙な揚げ加減によるものなのでしょう。

大胆にかじると、外は軽快な歯触り、中はジューシーでやわらか。香ばしさと程よい塩味が鶏肉の旨みを引き立てます。決してしつこくなく、上品な味付けなのに、つい次の一口に手が伸びてしまう。都内ではなかなか出合えない味わいです。

骨まで楽しむ。「鶏の半身揚げ」二段活用

あまりの美味しさに気づけば骨だけに。ここでふと思いました——これは出汁が出るのでは?

正月でもあったことから、骨をきれいに洗い、お雑煮の出汁に活用することにしました。

鍋で一度沸騰させた後、弱火で約45分。さらに鰹節を加えて仕上げます。

映画『下妻物語』の舞台・茨城県下妻市で地元民が通う“鶏の半身揚げ”
鶏出汁がしっかり効いた一杯に

これがまた実に美味。麹ダレの繊細な味わいがベースにあるため、濁りのないコク深いスープに仕上がりました。

ラーメンスープにするのもよし、雑炊のベースにするのもよし。意外な活用法もあります。絶品の「鶏の半身揚げ」は、工夫次第で二度楽しめるのです。

まとめ

『とり神』には、グリルチキン(400円)、骨付きもも揚げ(450円)もラインナップ。次回は事前注文でじっくり味わいたいところです。

下妻市内には他にも、「鶏の丸焼き」が名物の『くろさわ』や、『もも焼き小石』など鶏料理専門店が点在。鶏好きなら巡ってみる価値は十分にあります。

ロリータの聖地として知られる下妻ですが、実は“鶏推し”の街でもあるのかもしれません。

足を延ばして確かめてみてはいかがでしょうか。

(取材・文◎松田義人(deco))

●SHOP INFO
とり神

住所:茨城県下妻市本宗道1021-1
TEL:0296-45-0029
営業時間:11:00~19:00
定休日:月曜、祝日

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