自家製ぽん酢ともみじおろしで豚しゃぶサラダ

 今回のメニューは、暑くなると食卓に登る回数が増える、豚しゃぶサラダです。豚の旨みと好みの野菜を合わせるだけのお手軽メニューですが、今回のポイントは、豚を茹でるのではなく、炙って香ばしく仕上げることと、すだちを使った手作りぽん酢。

 新緑がまぶしくなる頃から出回り始めるすだちは、あらゆる食材に合う万能柑橘です。

ハウスものから路地ものへとシフトしながら初秋まで楽しめます。今回は、すだちと醤油を合わせた自家製ぽん酢を活用します。また、大根おろしと唐辛子を合わせたもみじおろしを添えて、さっぱりといただきます。豚の旨みと野菜のシャキシャキ感を楽しみましょう。

 今回、大根をおろす際に使用しているおろし金は、手に馴染みやすい工房アイザワ製のもの。大根に限らず生姜やきゅうりなど様々なものをおろすのに使いやすい目の粗さとサイズ感で、繊維質が多めの食材をおろしても洗いやすいところも便利。

定番だけどひと味違う! 手作りぽん酢で楽しむ「炙り豚しゃぶサラダ」のレシピ

炙り豚しゃぶサラダのレシピ

定番だけどひと味違う! 手作りぽん酢で楽しむ「炙り豚しゃぶサラダ」のレシピ

材料(2人分)

・豚肉(しゃぶしゃぶ用)……160g
※酒塩……塩小1/2強+酒大3
・みつば……1/2わ
・きゅうり……1/2本
・プチトマト……4~6個
・大根……200g
・赤唐辛子……1本 ※みじん切
・EXVオリーヴオイル……大さじ1
・すだちの搾り汁……約15~20cc
・醤油……15~20cc

定番だけどひと味違う! 手作りぽん酢で楽しむ「炙り豚しゃぶサラダ」のレシピ

作り方

1.豚肉を酒塩に約10分漬ける

2.野菜を洗い、みつばときゅうりは3cm長さに切り、プチトマトは半分に切る

3.ボウルに濡らしたさらし(布巾)を敷き、その上に大根をおろして、布巾で巾着のように包んだら、流水にさっとかけ、もう少し搾れそうかな、と思う程度まで搾る

4.赤唐辛子を刻む

5.3.の大根おろしと4.の唐辛子を混ぜる(もみじおろし)

6.すだちの搾り汁と醤油を混ぜ合わせる(ぽん酢)

7.フライパンにEXVオリーヴオイルを敷き、1.の豚肉を煎るように焼く

8.7.の豚肉が温かいうちに、2.の野菜とざっくりと混ぜ合わせ、仕上げに6.のぽん酢を回しかけ、5.のもみじおろしをたっぷりそえる。豚肉と野菜、もみじおろしを混ぜながらお召上がりください。

 豚肉をフライパンで煎るように焼き、余分な脂を落としてこんがりと仕上げることで、香ばしさを出します。温かいうちに野菜と和えることで具材に豚の旨みをまとわせます。素材合わせとシンプルな味付けのぽん酢、アクセントとなる自家製もみじおろしがポイントなメニューです。

 大根の皮をむき、おろし金でおろし、大根おろしをふきんで巾着のような形に包み流水をさっとかけ、まだ搾れるかなというぐらいまで余分な水分を搾ります。

唐辛子は種を除き、刻みます。大根おろしと刻んだ唐辛子を混ぜ合わせるうちに、白い大根おろしが紅色のもみじおろしに変わります。

 今回の大根おろしに、刻んだ青ねぎを混ぜて“緑おろし”にしてもOKです。豚肉を茹でて作ることが多い豚しゃぶサラダですが、炙ると香りが格別。少しずつ陽射しも増してくるこれからの時期、冷えたビールも進む一品です。ぜひお試しください。

定番だけどひと味違う! 手作りぽん酢で楽しむ「炙り豚しゃぶサラダ」のレシピ

●DATA

定番だけどひと味違う! 手作りぽん酢で楽しむ「炙り豚しゃぶサラダ」のレシピ

工房アイザワのおろし金

問:株式会社アイザワ
住:新潟県燕市小関681-1
TEL:0256-63-2764
価格:ステンレスおろし金5号1,500円(税抜)

●著者プロフィール

文・写真/奥田ここ

築地市場を「師」とあおぎ、旬の食材を中心にした和食及びイタリア料理の料理教室を主宰するほか、外国の方の参加や築地市場内での料理教室など、国内・海外で様々なスタイルの教室を開催。各種媒体・広告へのレシピ提供や、食材産地の取材、食に関するさまざまな話題の企画・執筆に加え、個別の要望に応じた出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切にし、無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
(https://www.instagram.com/kokookuda/)

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